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タグ:三島由紀夫 のブログ

1~15件 / 全15件

  • 「気に入らない部分があったら、炭で消してくれ」 オイラがヤクザに待ち伏せされて、結果、懲戒免職になるのを待ちながら藤沢警察にブチ込まれていた頃、新聞の要所は、すべて炭で真っ黒になっていて読めなかった。 「いやー、戦前は憲兵とか厳しくって、ホントそーだったんだからな」などと書きつつ、著作を書いたのは養老孟司なのであった。 もうずいぶん前に読んだのだけど、仕事で使うデータベースの復旧作業に追われるオイラは、今になっ... ...続きを読む

    タグ:養老孟司 遺言。建長寺 三島由紀夫 虫塚 
    登録日時:2017/12/19(03:04)  
  • 三島由紀夫に愛でられて、最後の晩餐を伴にした詩人が、桜庭一樹のように三島由紀夫をバラバラにしてみた書籍。 ★「在りし、在らまほかりし三島由紀夫」  高橋睦郎著 平凡社 2016.11.25.初版第一冊 この中で、高橋がオモロイことを述べている。三島由紀夫は、ラストシーンから書き始めるという説だ。そう言われれば、「仮面の告白」は特にそうなのかもしれない。 それからオモロイのは、この高橋という詩人は小説も手がけるそ... ...続きを読む

    タグ:高橋睦郎 三島由紀夫 
    登録日時:2017/05/27(02:12)  
  • 川上未映子が聞き手となったインタビュー書籍の中で、村上ははっきりと表明している。「僕はムー民一族じゃないし、そーいうの信じてない」デフォルメすると、こんな感じ。 なのに、彼の書いた作品は、ムー民色に充ち満ちたものになってしまう。 何故なのだろうか? 読んでいく内に感じたのは、まず彼の執筆方法に関係があるのではないかということ。 長編の場合、だいたい三つくらいの核になるテーマだけ朧気に浮かべておいて、今なら書けそ... ...続きを読む

    タグ:村上春樹 三島由紀夫 
    登録日時:2017/05/26(01:46)  
  • 見つけてしまった。舞台は建長寺だけれども、内容はキリスト教。。 **********************************文永九年の晩夏のことである。のちに必要になるので附加えると、文久九年は西暦千二百七十二年である。鎌倉建長寺裏の勝上ケ岳へ、年老いた寺男と一人の少年が登っていく。寺男は夏のあいだも日ざかりに掃除をすまして、夕焼の美しそうな日には、日没前に勝上ケ岳へ登るのを好んだ。**********... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 海と夕焼 
    登録日時:2016/11/26(01:13)  
  • 三島由紀夫の小説は、その構成において、必ずといってイイほどネタ本があるという。それが完全なフィクションであれ、私小説だと本人が言っている作品であれ、専門家はそれらのネタ本を見つけてしまう、あるいは三島本人がネタ本はこれだと明言しているという。 ★「三島由紀夫の世界」  松村剛著 新潮社 H2.9.10.発行 H2.10.25.三刷 三島由紀夫と深い交流のあった村松剛の著したこの書籍は、500頁にもわたる批評大作... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 村松剛 三島由紀夫の世界 
    登録日時:2016/08/13(01:39)  
  • 昨晩のブログを書いて、夜が明けたら気がついた。飯能の方に何の意味があるのかは不明だが、「所は茅ヶ崎の、藤沢駅からかなり遠い」の方は、意味がわかった。 **************************************「ほら、テーブルの上の堅い黒いものに触れなさい。 しっかり握るんだよ。 そうそう。 まだ引き金にさわってはいけない。 そうっとそれを自分のこめかみにぴったりくっつける。 どうだ、冷たいだろ... ...続きを読む

    タグ:命売ります 三島由紀夫 
    登録日時:2015/08/13(00:30)  
  • こいつは今まで経験したことのない、不思議な話だ。 この間、行きつけの書店で三島由紀夫の「命売ります(ちくま文庫)」という小説をみつけた。三島にしては珍しいライトな文体で、ミステリーになっていた。そこはかとないユーモアのあるところは、星新一のような味わいがある。オモロイので、一気に読んだ。だが最後が少し、残念な出来のように思えた。(つい、「仮面の告白」のようなラストを期待してしまうもので) その後、新聞の書評欄で... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 命売ります 荒川洋治 文学の空気のあるところ 
    登録日時:2015/08/12(01:51)  
  • (略)氏がこの作品で試みているのは、一つの持続を廻っての実験である。悦子は幸福を求めている。そしてそれは、彼女が退屈しているということと同じなのである。 これを描くというのは容易なことではないので、この場合に、雨が降っているから雨が降っていると書くというのでは何の役にも立たない。(チェーホフがそのことを誰よりもよく知っていた) 一人の人間が退屈するのは、必ず或抵抗を前にしてであって、それがなければ、その人間は単... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 愛の渇き 
    登録日時:2014/09/29(02:44)  
  • (略)この作家としては例外的に、犯罪も血のにおいも閉め出された世界なのである。 しかも、『潮騒』を書き上げた時の三島は、まだ二十代とはいえ、すでに手練れの小説作家であって、素朴な初心の書き手がふと奇蹟のように生み出したナイーブな物語とは到底いえない。 とすれば、『潮騒』とは、一体いかなる作品であるのか。一見、単純率直きわまりないこの恋物語にも、素朴な術策がこらされ、謎を秘めている。一つは、作者自身にかかわる「謎... ...続きを読む

    タグ:潮騒 三島由紀夫 
    登録日時:2014/09/20(02:03)  
  • ジャックは由比ヶ浜のホテルのわきから、八月の午後十一時半の、海の波の白い歯嚙みに背を向けて、広い切り通しの砂地の坂を、ひとりで登りだした。 彼は東京から何とかここまでヒッチ・ハイクで来たのである。そのために江ノ島電鉄稲村ヶ崎駅での、ピータアやハイミナーラやキー子との、待ち合わせの時刻にはずいぶん遅れた上、あらぬところでトラックから下ろされたが、こちらからも会場へ行く道はひらけている。ただずっと迂路になっていて、... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 葡萄パン 村上春樹 
    登録日時:2014/08/18(01:38)  
  • この頃の江藤さんの文芸時評に関連して、思い出したことがある。この連載の第六回で紹介したように、六十五年一月号と二月号に分載した石原慎太郎の長編小説「星と舵」について江藤さんは「才能の浪費の好例」として退けたが、実はその後に三島由紀夫氏がかなりの評価を下していたことがわかったのである。 それは出版部が企画して前年に完結した全八巻の「石原慎太郎文庫」の八巻『星と舵』に解説として書かれた一文であった。 「『星と舵』は... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 石原慎太郎 寺田博 文芸 
    登録日時:2014/07/09(01:50)  
  • 小説『音楽』は、○×△□●氏の作品系列の中で、主流に属するものとは言いがたい。 これが最初に発表された舞台も婦人雑誌であったし、作者はある程度、読者大衆を意識して、いつもの○×文学の厳格無比な修辞を避け、平易な文体を心がけているように見受けられる。 これは○×氏が自分の主流に属する仕事のかたわら、ときどき見せる才気の遊びともいうべき、よく出来た物語(トシ)の一つであろう。 一篇の主題になっているのは精神分析で、... ...続きを読む

    タグ:音楽 三島由紀夫 
    登録日時:2014/07/04(11:04)  
  • 予想したのとは、少し違っていた。ラストシーンが、特にオイラのお気に入り。 婚約しそうにまで至った園子との密会中、ダンスの後で、偶然に遭遇した聖セバスチャン的男性に魅了されてしまう主人公は、正常とされる異性愛と、異常とされる同性愛の狭間で幻惑されてしまう。そんなコントラストが、みごとに描写されているラストシーン。シビれてしまった。 たった24歳で、この作品を書いていたなんて衝撃的だ。 ★「仮面の告白」  三島由紀... ...続きを読む

    タグ:仮面の告白 三島由紀夫 クインシー・ジョーンズ 
    登録日時:2014/06/20(03:10)  
  • 4/27(日)日経新聞、Sunday Nikkei。村上春樹作「女のいない男たち」に対しての、ホントウに核心を突いた批評だ。 亡くなられた秋山駿が、三島由紀夫に面と向かって放った批評に匹敵するくらいの衝撃があるのではないかと、心配になるほどだ。 さらに追い打ちをかけるのが、次の抜粋だ。**********************************************(略)すると楽しめるのは残りの「シェ... ...続きを読む

    タグ:加藤典洋 村上春樹 三島由紀夫 
    登録日時:2014/04/28(00:38)  
  • (略)実際、小説の方法と言っても道は一つしかなく、かかる不断のメチエの鍛錬がすべてなのである。こういうものを抜きにして語られた小説の方法は空中楼閣に等しい。 しかし世の中には、音痴というものがあるように、言葉の感覚の生まれつき鈍感な人もある。そういう人は小説を書かなければよいようなものだが、言葉は日常使っているものであるから、誰でも自由に使いこなせるという迷信があって、文章もなければ文体もない堂々五百枚の自称傑... ...続きを読む

    タグ:三島由紀夫 小説家の休暇 
    登録日時:2013/08/03(00:23)  

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