茅ヶ崎と飯能のセレンディピティ

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2015/08/12 - 元祖SHINSHINさんの株式ブログ。タイトル:「茅ヶ崎と飯能のセレンディピティ」 本文:こいつは今まで経験したことのない、不思議な話だ。

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茅ヶ崎と飯能のセレンディピティ

元祖SHINSHINさん
元祖SHINSHINさん

こいつは今まで経験したことのない、不思議な話だ。

 

この間、行きつけの書店で三島由紀夫の「命売ります(ちくま文庫)」という小説をみつけた。

三島にしては珍しいライトな文体で、ミステリーになっていた。

そこはかとないユーモアのあるところは、星新一のような味わいがある。

オモロイので、一気に読んだ。

だが最後が少し、残念な出来のように思えた。

(つい、「仮面の告白」のようなラストを期待してしまうもので)

 

その後、新聞の書評欄でみかけて気に入った書籍を読んでみた。

それは、荒川洋治が書いた「文学の空気のあるところ」だった。

(中央公論新社 2015.6.10.初版発行)

 

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大学で東京に出てきたぼくが最初に行った文学散歩は、埼玉県飯能市でした。

『定本 岩魚』の詩人蔵原伸二郎が住んでいたあたりを町名、番地をもとに歩いたが見つからない、

河原があって、この辺かなというところで帰りました。

 

詩人といえば、これは神奈川県ですが、

茅ヶ崎市の南湖院の跡地を訪ねたことがあります。

国木田独歩(1871-1908)が亡くなったところです。

 

茅ヶ崎駅から海のほうに向かってまっすぐ歩く。

二十分くらい行くと、南湖院の跡地があります。

独歩は結核で、その療養所にいたんです。

東洋一のサナトリウムと言われた南湖院。

(略)

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(「文学の空気のあるところ」、P.101~102より抜粋)

 

ここを読んだときに、あらら・・・と思った。

三島の「命売ります」でも、茅ヶ崎と飯能が出てくるからだ。

 

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──返事が届いたのは、四日あとだった。

次の週の日曜日を指定して来たのはよいが、所は茅ヶ崎の、

藤沢駅からかなり遠い、別荘らしい「中島」という家の所在地を示した地図が同封してあった。

(「命売ります」、P.59より抜粋)

 

飯能で下りると、一緒に下りた乗客は皆散ってしまったので、

羽仁男は安心して、閑散な駅前広場へ出た。

(「命売ります」、P.228より抜粋)

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所は茅ヶ崎の、藤沢駅からかなり遠いという部分で、?マークが浮かぶ。

「命売ります」が書かれたのは昭和43年、とウィキペディア。

茅ヶ崎市ができたのは、昭和22年。

なんでわざわざ、藤沢駅からかなり遠いと書いたのだろうか?

茅ヶ崎駅があっただろうから、そんなこと書く必要がないのに。

 

話がそれてしまった。

 

驚いたのは、このように何気なく続けて読んだ、

まったく関連のない書籍二冊に、同じ地名がふたつも飛び込んできたことだ。

 

茅ヶ崎だけなら、偶然ダブっても不思議ではないかも知れないが、

それに飯能が加わるとなると、これはなにか尋常じゃぁない。

 

いや、だからなに?

って言われると、困っちゃうんだけど。

「仮面の告白」のラストシーンみたいには、いかない。

 

この不思議な話のことは、荒川洋治に詩にしてもらおう。

 

 

 

PS1:埼玉県は、父方の先祖がいる土地だけどな。

    この後、なにかムー的なことでも起きたり、判明したりするのだろうか?

 

PS2:府中で葬式のあった親戚は、母方だけれど、血が繋がっていない。

    しかし、とても仲がいい。

    葬式の時に、府中で初めて知り合った人が、

    どーいうわけか藤沢市の土地関連な役人で、

    父方祖父の残した土地のことで、即刻世話になったことがある。

 

    この役人の苗字は、しかもオイラと同じだった。

    オイラには、こういうムー的なことが、しばしば起きるのだ。

    江の島地縁のひとだそうだ。

 

 

 

 

 

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