大引けの日経平均は前日比259.64円安の31943.93円となった。東証プライム市場の売買高は13億2486万株、売買代金は3兆3990億円だった。セクターでは卸売、医薬品、電気機器が下落率上位に並んだ一方、鉱業、銀行、水産・農林が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の72%、対して値上がり銘柄は25%だった。
個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体株が軒並み大きく下落、ローツェ<6323>は決算で受注高の大幅減が嫌気されて急落した。株式の売出価格が決まったソシオネクスト<6526>は前場に上昇していたが、後場に崩れて下落転換。ソニーG<6758>、イビデン<4062>、ローム<6963>、村田製<6981>、安川電機<6506>などハイテクも全般下落。三井物産<8031>、三菱商事<8053>、丸紅<8002>の商社、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>など保険株の下落も目立った。ハニーズHD<2792>、ライトオン<7445>、イオンフィナンシャル<8570>、イオンモール<8905>は決算を受けて大幅安。コシダカHD<2157>は好決算ながらも出尽くし感から売られた。
一方、ソフトバンクG<9984>がハイテクのなかで逆行高。日本銀行の政策修正への思惑が強まるなか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>、りそなHD<8308>の銀行株が後場に上値を伸ばして大きく上昇。川崎汽船<9107>を筆頭に郵船<9101>、商船三井<9104>の海運は堅調。決算発表後に買いが続いている良品計画<7453>のほかニトリHD<9843>、7&I-HD<3382>など小売りの一角が高い。また、中国の景気対策への期待や原油高を受けてINPEX<1605>のほか、JFEHD<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼が堅調。ローソン<2651>は決算が好感され、大型株ながらストップ高まで買われた。ほか、タマホーム<1419>、パルグループHD<2726>が決算を材料に大幅高となった。
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