日経平均は前日に一時23000円台を回復しており、本日は短期的な達成感に米株安の流れも加わって利益確定の売りが先行。朝方20円安から取引が始まると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え持ち高調整の売りが優勢となり、後場には22827.93円(前日比146.20円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比131.01円安の22843.12円となった。東証1部の売買高は17億
9256万株、売買代金は3兆3795億円だった。東証株価指数(TOPIX)のリバランスに絡んだ売買があった。業種別では、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属が下落率上位だった。一方、食料品、精密機器、空運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の35%、対して値上がり銘柄は62%となった。
個別では、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、ソニー<6758>などが軟調。ファーストリテ<9983>は2%超下落し、1銘柄で日経平均を約55円押し下げた。半導体関連の東エレク<8035>やアドバンテス<6857>、電子部品の村田製<6981>なども軟調ぶりが目立った。NEC<6701>やオムロン<6645>は決算を受けて売りがかさみ、カプコン<
9697>は8%を超える下げで東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップの任天堂<7974>や決算が評価されたNTTドコモ<9437>、エーザイ<4523>、野村<8604>
は堅調。トヨタ自<7203>、KDDI<9433>は小じっかり。通期業績予想を上方修正した富士通<6702>が7%超上昇し、シマノ<7309>や日清粉G<2002>も決算を受けて大幅高。また、経営統合観測が報じられたケーヒン<7251>、日信工業<7230>、ショーワ<7274>が揃ってストップ高を付け、東証1部上昇率上位に並んだ。
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