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【↑】日経平均 大引け| 反発、米中協議の思惑で朝安後値を上げる展開 (10月10日)

配信元:株探
投稿:2019/10/10 16:14

日経平均株価
始値  21456.27
高値  21601.46(10:40)
安値  21308.88(09:30)
大引け 21551.98(前日比 +95.60 、 +0.45% )

売買高  10億6911万株 (東証1部概算)
売買代金  1兆8158億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、朝安後値を上げる展開に
 2.10~11日に開催される米中通商協議を巡り思惑が錯綜
 3.中国副首相の早期帰国報道を米メディア否定し買いが先行
 4.旭化成の吉野氏のノーベル賞受賞でリチウムイオン電池関連株が賑わう
 5.大型で猛烈な台風19号接近で電線地中化や復興関連株を物色

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは181ドル高と3日ぶりに反発した。米中貿易協議に対する部分合意への期待が浮上したことを受け買いが先行した。

 東京市場では、日経平均株価は反発。米中通商協議を巡り思惑が錯綜するなか、朝方は軟調に推移したが、売り一巡後は値を上げた。

 朝方、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストが10~11日に予定される米中通商協議に先立って行われた次官級協議について「主要な貿易問題で進展がなかった」と報道。中国の劉鶴副首相は10日にワシントンを発つ計画だと伝えた。これを受け、米中通商協議に対する警戒感が台頭。NYダウ先物が下落したことなどから売りが先行し、日経平均株価は午前9時30分過ぎに一時、150円近い下落となった。しかし、米メディアは中国副首相が協議1日目に帰国するとの報道を否定した。これにより市場には安心感からの買い戻しが流入し日経平均株価は午前10時40分過ぎに前日比140円強の上昇となり、後場にかけてもプラス圏で推移した。ただ、米中協議に関しては、依然思惑が錯綜しており市場には様子見姿勢も強まった。

 個別では、旭化成<3407>の吉野彰名誉フェローが、ノーベル化学賞を受賞したことを受けリチウムイオン電池関連株が物色された。旭化成は商いを伴い上昇したほか、昭和電工<4004>田中化学研究所<4080>古河電池<6937>戸田工業<4100>が買われた。また、大型で猛烈な台風19号が接近していることから電線地中化や復興関連株が物色され、イトーヨーギョー<5287>日本興業<5279>旭コンクリート工業<5268>などが値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>ファーストリテイリング<9983>村田製作所<6981>東京エレクトロン<8035>も高い。
 半面、任天堂<7974>トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>みずほフィナンシャルグループ<8411>などが軟調。ファナック<6954>安川電機<6506>が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>信越化 <4063>ファミマ <8028>KDDI <9433>アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約60円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832>第一三共 <4568>資生堂 <4911> 、コナミHD <9766>ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約18円。


 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)化学、(4)ガラス土石製品、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)その他製品、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

ローソン <2651>
 上期経常は5%増益で着地。
ウエルシア <3141>
 上期経常が22%増益で着地・6-8月期も15%増益。
旭化成 <3407>
 吉野彰名誉フェローがノーベル化学賞を受賞。
コメダ <3543>
 上期税引き前が6%増益で着地・6-8月期も8%増益。
創通 <3711> [JQ]
 バンナムHD <7832> が価格3100円でTOBを実施。
ダイニチ工業 <5951>
 京セラ <6971> から燃料電池ユニットの製造を受託。
△サイジニア <6031> [東証M]
 ニューバランス公式オンラインストアに「デクワス.VISION」を提供。
レアジョブ <6096> [東証M]
 法人向けサービスがJR東日本 <9020> の英語研修プログラムに採用。
北電工 <6989>
 「湿度を超高速で感知するセンサーを開発」との報道。
イオン <8267>
 上期は不適切会計の関連費用除くと12%営業増益。

▼アマガサ <3070> [JQG]
 9月度月次売上高が前年同月比15.5%減
ATAO <3550> [東証M]
 上期経常は3%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミサワ <3169> 、(2)北電工 <6989> 、(3)イオンファン <4343> 、(4)ニッカトー <5367> 、(5)ウエルシア <3141> 、(6)イオン <8267> 、(7)新日本電工 <5563> 、(8)ダイニチ工業 <5951> 、(9)アジア投資 <8518> 、(10)SBI <8473>
 値下がり率上位10傑は(1)すてきナイス <8089> 、(2)日エンター <4829> 、(3)デザインワン <6048> 、(4)トレファク <3093> 、(5)アイル <3854> 、(6)オルトP <3672> 、(7)コジマ <7513> 、(8)アトラ <6029> 、(9)ハブ <3030> 、(10)SHIFT <3697>

【大引け】

 日経平均は前日比95.60円(0.45%)高の2万1551.98円。TOPIXは前日比0.28(0.02%)安の1581.42。出来高は概算で10億6911万株。東証1部の値上がり銘柄数は595、値下がり銘柄数は1458となった。日経ジャスダック平均は3388.75円(10.19円安)。

[2019年10月10日]

株探ニュース
配信元: 株探

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