【↑】日経平均 大引け| 3連騰、米株高に追随し4万2000円大台乗せ (7月11日)
日経平均株価
始値 42343.72
高値 42426.77(09:07)
安値 42102.46(10:10)
大引け 42224.02(前日比 +392.03 、 +0.94% )
売買高 18億0716万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆7090億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は最高値更新が続く、4万2000円大台乗せ
2.欧州株全面高、米株市場もハイテク中心に上値追い
3.パウエルFRB議長の議会証言受け利下げ期待高まる
4.東京市場も米株高に追随、為替市場の円安も追い風
5.米CPI発表を控え、取引終盤は持ち高調整の売りも
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比429ドル高と3日ぶりに反発した。パウエルFRB議長発言が金融緩和に前向きだと受け止められたことから買いが優勢となった。
東京市場では、引き続き主力株を中心にリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は初めて4万2000円大台ラインを突破した。
11日の東京市場は目先高値警戒感が拭えないなかもリスクオン相場が続いている。前日の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場もその流れを継いで強気優勢の地合いが鮮明となったことから、投資家心理に追い風となっている。米株市場ではパウエルFRB議長が下院での議会証言を行ったが、労働市場の需給緩和に言及するなどタカ派的ではないとの見方が広がり、FRBによる早期利下げ期待が強気相場を後押ししている。東京市場もこれに追随した。そうしたなか、為替市場では朝方はいったん円高方向に押し戻されたものの、その後再び1ドル=161円台後半へと円安に振れ、輸出セクター中心にポジティブ材料となった。もっとも、日本時間今晩に6月の米CPI発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑から、取引終盤は持ち高調整の大口売りが出て日経平均は上げ幅を縮小して着地している。
個別では、売買代金首位となったディスコ<6146>が大きく水準を切り上げたほか、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体主力銘柄に物色の矛先が向かった。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が上昇、キーエンス<6861>も上値を追った。このほか、トレジャー・ファクトリー<3093>、MonotaRO<3064>などが商いを膨らませ急騰を演じ、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>も値を飛ばした。
半面、三菱重工業<7011>が引き続き利益確定売りに下値を探る展開となり、アドバンテスト<6857>、日立製作所<6501>なども冴えない。リクルートホールディングス<6098>もやや売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>が安く、メルカリ<4385>も値を下げた。SHIFT<3697>はストップ安。ベルク<9974>も大幅安。吉野家ホールディングス<9861>、Appier Group<4180>などの下げも目立っている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約172円。うち98円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、テルモ <4543>、富士フイルム <4901>、東京海上 <8766>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)金属製品、(4)医薬品、(5)建設業。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)海運業、(4)銀行業。
■個別材料株
△コシダカHD <2157> [東証P]
期末配当計画を4円増額の11円に上方修正。
△モノタロウ <3064> [東証P]
6月売上高5.6%増と増収基調を継続。
△トレファク <3093> [東証P]
25年2月期業績及び配当予想を上方修正。
△エーザイ <4523> [東証P]
香港で「レカネマブ」がアルツハイマー病治療薬として承認取得。
△トレンド <4704> [東証P]
サイバー攻撃対応で抜群のブランド力に着目。
△EMシステム <4820> [東証P]
6月中間期は一転最終増益で配当予想2円増額。
△識学 <7049> [東証G]
25年2月期第1四半期の経常損益が黒字に浮上。
△タカキュー <8166> [東証S]
第1四半期大幅増益で債務超過を第1四半期末時点で解消。
△丸運 <9067> [東証S]
今期営業65%増益予想とPBR0.5倍弱。
△プログリット <9560> [東証G]
9~5月期好決算と初配当実施を好感。
▼SHIFT <3697> [東証P]
第3四半期減益率は一段と拡大の形に。
▼吉野家HD <9861> [東証P]
第1四半期は想定以上の大幅減益に。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トレファク <3093>、(2)モノタロウ <3064>、(3)ヤマタネ <9305>、(4)日ヒュム <5262>、(5)ユニチカ <3103>、(6)AZ丸和HD <9090>、(7)日置電機 <6866>、(8)SUMCO <3436>、(9)アイル <3854>、(10)ソシオネクス <6526>。
値下がり率上位10傑は(1)SHIFT <3697>、(2)ベルク <9974>、(3)吉野家HD <9861>、(4)Lドリンク <2585>、(5)Appier <4180>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)タナベCG <9644>、(8)ティーガイア <3738>、(9)ベル24HD <6183>、(10)松屋フーズ <9887>。
【大引け】
日経平均は前日比392.03円(0.94%)高の4万2224.02円。TOPIXは前日比19.97(0.69%)高の2929.17。出来高は概算で18億0716万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1251、値下がり銘柄数は356となった。東証グロース250指数は655.86ポイント(1.35ポイント高)。
[2024年7月11日]
株探ニュース
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