(FRB)議長が講演で緩やかな利上げ継続を示唆したことが好感された。為替市場では円安進行が一服したが、本日の日経平均は米株高を好感して91円高からスタートした。寄り付き後は中国などアジア株の上昇も支援材料となって上げ幅を広げ、後場には22838.06円(前週末比236.29円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前週末比197.87円高の22799.64円となった。東証1部の売買高は10億4583万株、売買代金は1兆8434億円だった。業種別では、非鉄金属、石油・石炭製品、電気機器が上昇率上位だった。一方、空運業、海運業、鉱業の3業種のみ小幅に下げた。
個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>など売買代金上位は全般堅調。村田製<6981>、太陽誘電
<6976>といった電子部品株の上昇が目立ったほか、キーエンス<6861>などその他ハイテク株も高い。目標株価引き上げ観測の東海カーボ<5301>は4%近い上昇。不正融資問題に揺れるスルガ銀<8358>は短期資金が向かい7%超上昇した。また、オルトプラス<3672>は新作ゲームの好発進で3日連続のストップ高となった。一方、KDDI<9433>やNTT<9432>といった通信大手の一角が逆行安。菅官房長官の発言を受けて携帯電話料金の引き下げ懸念が再燃したようだ。JT<2914>やエーザイ
<4523>も軟調で、スズキ<7269>は小安い。シャープ<6753>は4%超安と下げが目立った。また、公募増資等の実施を発表した琉球銀<8399>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
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