個別では、前述のメルカリが週間で18.3%安となったほか、その他マザーズ時価総額上位でもフリー<4478>が同14.1%安、サンバイオ<4592>が同25.2%安、Appier Group<4180>が同21.3%安と大きく下落。インフレ・金利上昇で先行投資段階のベンチャーほど株価へのマイナス影響が大きい。売買代金上位ではFRONTEO<2158>、BASE<4477>などが売られた。また、サイエンスアーツ<4412>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、GRCS<9250>などサイバーセキュリティ関連銘柄の一角は前の週に続き買われる場面があり、アスカネット<2438>は業績上方修正が好感された。また、ログリー<6579>の人気が続き、上昇率トップとなった。ジャスダック主力もワークマン<7564>が同6.2%安、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同11.7%安となるなど全般軟調。売買代金上位ではフェローテックHD<6890>などが売り優勢だった。また、エフアンドエム<4771>などが下落率上位に顔を出した。一方、ウエストHD<1407>は同5.1%高となり、フルヤ金属<7826>なども上昇。山大<7426>などが上昇率上位に顔を出した。IPOでは、東証2部上場のセレコーポレーション<5078>が公開価格割れスタートとなった。
来週の新興市場では、なお厳しい環境が続くとみておきたい。金融市場全体としてウクライナ危機とインフレの長期化を想定し始め、各国金融政策についても難しい局面ながら引き締めは避けられずといった見方が広がっている。3月15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と前後して短期的なリバーサル(株価の反転)の動きが出てくる可能性もあるが、中長期的な基調の変化は期待しづらく、グロース色の強いマザーズ銘柄の本格的な復調は遠そうだ。マザーズ銘柄を頻繁に売買するタイプの個人投資家の損益悪化も気掛かりだ。
来週は、3月14日にプレミアアンチエイジング<4934>、15日にビジョナル<4194>、16日にスマレジ<4431>、セルソース<4880>、サーキュレーション<7379>、17日にGA technologies<3491>、Macbee Planet<7095>などが決算発表を予定している。ビジョナルはグロース株安の逆風こそ強いが、ここまで転職サイト「ビズリーチ」を軸とした力強い成長で高評価を維持している。今回の決算にも注目したい。
IPO関連では、3月17日に守谷輸送機工業<6226>が東証2部へ新規上場する。主に荷物用・船舶用のエレベーターを手掛け、業績は堅調だが、公開規模にやや荷もたれ感があると受け止められているようだ。なお、今週はサークレイス<5029>(4月12日、グロース)の新規上場が発表される一方、住信SBIネット銀行など3社が上場中止している。
<FA>
この銘柄の最新ニュース
マクビープラのニュース一覧- 【↓】日経平均 大引け| 反落、朝高も半導体株の急落が重荷に (7月17日) 2024/07/17
- 東証グロ-ス市場250指数は3日続伸、主力株まちまちで方向感に乏しい地合いに 2024/07/16
- 東京証券取引所プライム市場への上場市場区分変更に関するお知らせ 2024/07/16
- 今週の【重要イベント】中国GDP、米小売売上高、国内CPI (7月15日~21日) 2024/07/14
- 来週の【重要イベント】中国GDP、米小売売上高、国内CPI (7月15日~21日) 2024/07/13
マーケットニュース
- 明日の株式相場に向けて=「生成AI+半導体」から転変するマネー (07/18)
- 東京株式(大引け)=971円安、半導体関連株中心にリスク回避の売り噴出 (07/18)
- 18日香港・ハンセン指数=終値17778.41(+39.00) (07/18)
- 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、円買い再開もドルは下値で買戻し (07/18)
Macbee Planetの取引履歴を振り返りませんか?
Macbee Planetの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。