日経平均株価
始値 29939.75
高値 29996.39(09:03)
安値 29314.82(12:32)
大引け 29408.17(前日比 -255.33 、 -0.86% )
売買高 12億9267万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6132億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、欧米株高のリスクオン引き継げず
2.朝方は300円超上昇も、その後は漸次水準切り下げる
3.米国では長期金利上昇一服と追加経済対策の成立を好感
4.アジア株安や米先物安横目に3万円近辺は売り圧力強い
5.空運、海運、鉱業など景気敏感株売られ下げ相場を主導
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比603ドル高と3日ぶりに急反発した。追加経済対策が可決される見込みから早期景気回復期待で買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が朝方は高く始まったものの、その後に軟化。前日の欧米株高を引き継ぐことができず後場は下げ幅を広げた。
2日の東京市場は、前日の欧米株市場が揃って大きく上昇したことを受け、朝方はリスクオンムードが強かった。米国株市場では1兆9000億ドル規模の追加経済対策が成立したことや、ワクチン普及加速への期待感が追い風となる一方、米長期金利の上昇が一服したことを受け広範囲に買われ、東京市場もこれに追随する動きが期待された。しかし、日経平均は寄り付き早々に300円以上の上昇をみせたものの、その後は漸次値を消す展開。後場に入ると先物主導で一段安に。米株価指数先物が冴えない動きだったほか、中国・上海株や香港株の下げが重荷となった。米長期金利の動向に対する警戒感は強く、押し目買いの動きも限られた。空運、海運、鉱業など景気敏感セクターが軟調だった。東証1部の売買代金は前日を上回ったものの3兆円台には届かなかった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が3000円を超える下落、任天堂<7974>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>が冴えず、Zホールディングス<4689>も売りに押された。日本航空<9201> ANAホールディングス<9202>など空運株が安く、花王<4452>も水準を切り下げた。サンデンホールディングス<6444>がストップ安、日本アジアグループ<3751>も急落した。日東精工<5957>の下げも目立ったほか、ラウンドワン<4680>も売り込まれた。
半面、キーエンス<6861>がしっかり、SUMCO<3436>も買いが優勢だった。マネックスグループ<8698>が大幅上昇、武田薬品工業<4502>も値を上げた。ヒマラヤ<7514>がストップ高に買われたほか、セレス<3696>が急騰、プロパティエージェント<3464>も値を飛ばした。BEENOS<3328>、システムソフト<7527>なども大きく上値を伸ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ネクソン <3659> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、NTTデータ <9613> 、中外薬 <4519> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約162円。うち113円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)その他金融業、(3)機械、(4)精密機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)鉱業、(4)パルプ・紙、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△プロパティA <3464>
顔認証技術に関する特許を取得。
△エムアップ <3661>
10万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△カラダノート <4014> [東証M]
新サービス「かぞくのおうち」をリリース。
△メルカリ <4385> [東証M]
中国アリババ集団のECサイトやフリマアプリでの越境販売開始を発表。
△BASE <4477> [東証M]
「ショップデザイン機能」に3種類の新パーツを追加。
△ナノキャリア <4571> [東証M]
VBL社が米国で実施中の「VB-111」の医師主導第2相臨床試験で投与開始。
△ゼネラルパ <6267> [JQ]
21年7月期営業利益及び配当予想を上方修正。
△ヒマラヤ <7514>
上期経常を一転黒字に上方修正、通期も増額
△ローランド <7944>
SMBC日興証券が投資評価「1」で新規カバレッジ開始。
△NCS&A <9709> [東証2]
21年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
▼早稲アカ <4718>
公募と自己株処分による希薄化や需給悪化など警戒。
▼ワークマン <7564> [JQ]
2月既存店売上高は41ヵ月ぶり前年下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヒマラヤ <7514> 、(2)セレス <3696> 、(3)プロパティA <3464> 、(4)ダイヤHD <6699> 、(5)BEENOS <3328> 、(6)システムソフ <7527> 、(7)GDO <3319> 、(8)シンクロ <3963> 、(9)ザッパラス <3770> 、(10)乾汽船 <9308> 。
値下がり率上位10傑は(1)サンデンHD <6444> 、(2)日本アジアG <3751> 、(3)日東精 <5957> 、(4)エスクリ <2196> 、(5)ラウンドワン <4680> 、(6)串カツ田中 <3547> 、(7)ナルミヤ <9275> 、(8)HIS <9603> 、(9)KNTCT <9726> 、(10)東祥 <8920> 。
【大引け】
日経平均は前日比255.33円(0.86%)安の2万9408.17円。TOPIXは前日比7.63(0.40%)安の1894.85。出来高は概算で12億9267万株。東証1部の値上がり銘柄数は745、値下がり銘柄数は1346となった。日経ジャスダック平均は3809.12円(6.78円安)。
[2021年3月2日]
株探ニュース
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