日経平均株価
始値 27752.99
高値 27854.11(09:38)
安値 27700.86(09:01)
大引け 27820.40(前日比 +42.50 、 +0.15% )
売買高 10億6925万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6402億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発ながら上げ幅は40円あまりにとどまる
2.米雇用統計受けインフレ懸念浮上も米株は底堅さ発揮
3.日米金利差縮小を背景に為替の円高が加速する展開に
4.日経平均は引け際締まりプラス圏維持もTOPIXは軟調
5.値上がり銘柄を値下がりが大幅に上回る実質下げ相場
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比34ドル高と反発した。堅調な雇用統計を受け一時急落も米長期金利の上昇一服で買い戻された。
週明けの東京市場では、為替市場で足もと円高が進んでいることなどを警戒して売り優勢となった。日経平均株価は小幅に反発したもののTOPIXは安く引けた。
5日の東京市場は、主力株が高安まちまちの展開となり、日経平均は2万7000円台後半の狭いゾーンでもみ合う展開となった。前週末の米国株市場では11月の米雇用統計が市場予測を上回る強い内容であったことで、インフレ警戒感から一時大きく売られる場面があったものの、その後は持ち直し小幅プラス圏で引けた。米長期金利がいったん上昇したが、その後に水準を切り下げたことが買い安心感につながった。ただ、日米金利差縮小思惑から外国為替市場では一段とドル安・円高に振れており、本日の東京市場ではこれが上値を重くした。日経平均は引け際に締まり、40円あまり上昇して取引を終えたが、TOPIXはマイナス圏で引けたほか、プライム市場の値上がり銘柄数を値下がり数が大幅に上回り、実質的には下げ相場だったといえる。
個別では、本日も圧倒的な売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が続伸歩調となったほか、大商いで売買代金2位に入ったファーストリテイリング<9983>も大幅高。エーザイ<4523>が活況裏に値を飛ばし、日本製鉄<5401>も上昇した。ファナック<6954>、SMC<6273>が高く、資生堂<4911>も値を上げた。ハークスレイ<7561>が値上がり率トップとなり、日精エー・エス・ビー機械<6284>も大幅高、エニグモ<3665>も急伸。ニーズウェル<3992>も高い。
半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、東京エレクトロン<8035>は売りに押された。日本郵船<9101>も利食い優勢だった。オリンパス<7733>が売られ、キーエンス<6861>も軟調。日立製作所<6501>が下落、メルカリ<4385>も値を下げた。BEENOS<3328>は急落。日本電波工業<6779>が大幅安となり、アインホールディングス<9627>、テモナ<3985>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、エーザイ <4523>、資生堂 <4911>、オムロン <6645>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約134円。うち87円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、オリンパス <7733>、第一三共 <4568>、アドテスト <6857>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)空運業、(4)小売業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気・ガス業、(3)水産・農林業、(4)輸送用機器、(5)不動産業。
■個別材料株
△Jエスコム <3779> [東証S]
第三者割当増資やBSPグループとの業務提携を発表。
△Aiming <3911> [東証G]
開発ゲームへの期待高まる。
△日本製鉄 <5401>
高配当利回り魅力でバリュー株見直しの動きに乗る。
△AIメカ <6227> [東証S]
半導体関連の好業績中小型株として注目。
△ASB機械 <6284> [東証P]
大和証券が投資判断引き上げ。
△ADプラズマ <6668> [東証S]
ニッチトップモデルとして熱視線。
△サイゼリヤ <7581> [東証P]
11月既存店売上高が13ヵ月連続前年上回る。
△内田洋 <8057> [東証P]
第1四半期22%営業減益もアク抜け感強まる。
△プロルート <8256> [東証S]
転換価額修正条項付きCB発行に絡む思惑。
△ファストリ <9983> [東証P]
既存店売上は5ヵ月ぶりマイナスもネガティブ反応限定的。
▼エニーカラー <5032> [東証G]
ロックアップ期間終了で大株主の株式放出リスクを意識。
▼ウェルライ <9565> [東証G]
上場4日目で利益確定売りが優勢。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ハークスレイ <7561>、(2)ASB機械 <6284>、(3)エニグモ <3665>、(4)ハニーズHD <2792>、(5)ヨシムラHD <2884>、(6)エーザイ <4523>、(7)内田洋 <8057>、(8)ジャスト <4686>、(9)ニーズウェル <3992>、(10)デサント <8114>。
値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)BEENOS <3328>、(3)日電波 <6779>、(4)アインHD <9627>、(5)ダイヤHD <6699>、(6)テモナ <3985>、(7)イントラスト <7191>、(8)クレハ <4023>、(9)日金銭 <6418>、(10)ペガサス <6262>。
【大引け】
日経平均は前日比42.50円(0.15%)高の2万7820.40円。TOPIXは前日比6.08(0.31%)安の1947.90。出来高は概算で10億6925万株。東証プライムの値上がり銘柄数は616、値下がり銘柄数は1136となった。東証マザーズ指数は786.98ポイント(12.00ポイント安)。
[2022年12月5日]
株探ニュース
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