日経平均株価
始値 20897.20
高値 21245.93(12:30)
安値 20862.05(09:01)
大引け 21100.06(前日比 +17.33 、 +0.08% )
売買高 15億0767万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5244億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反発、値下がり数が値上がりを上回りTOPIXはマイナス
2.前日の米株市場ではFRBの緊急利下げにも関わらずNYダウなど大幅安
3.東京市場でも朝方はリスク回避の売り優勢、その後先切り返すも上値重い
4.スーパーチューズデーでバイデン氏の複数州勝利が伝わり先物に買い戻し
5.新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感根強く、上値では戻り売り厚い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは785ドル安と大幅反落した。FRBが緊急利下げで一時400ドル近い上昇となったが、コロナウイルス感染拡大による景気下振れを警戒した売りが膨らみ失速した。
東京市場では、前日の米国株安を受け売り先行で始まった後、日経平均株価はプラス圏に切り返す強さをみせたが、上値も重く結局小幅高で引けた。
4日の東京市場は、朝方はリスクオフのムードが強かった。前日の米国株市場ではFRBの緊急利下げ発表にも関わらず、NYダウなど主要株指数が大幅安となったことや、外国為替市場で一時1ドル=106円台に入る円高に振れたことが嫌気され日経平均は反落スタート。しかし、その後は戻り足となりプラス圏に浮上した。米国の「スーパーチューズデー」では中道派のバイデン氏が複数の州で勝利を得る見通しと伝わり、これに反応した短期筋の先物への買い戻しが全体相場を押し上げた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒する動きは拭えず、その後は戻り売りを浴び上げ幅を縮小。結局日経平均は前日終値を小幅に上回って着地したものの、東証1部の値下がり銘柄数が値上がりを上回り、TOPIXはマイナス圏で着地した。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が高く、任天堂<7974>も堅調。KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>、ソフトバンク<9434>など通信キャリアも買われた。村田製作所<6981>、富士通<6702>なども上昇した。資生堂<4911>、花王<4452>も買いが優勢だった。ジーンズメイト<7448>がストップ高、オルトプラス<3672>、セグエグループ<3968>も値を飛ばした。ヤクルト本社<2267>も物色人気。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。信越化学工業<4063>、キーエンス<6861>も値を下げた。日立製作所<6501>も安い。イオン北海道<7512>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急落、アスクル<2678>も大きく値を下げた。日本コンクリート工業<5269>が下値を探り、GMOインターネット<9449>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、バンナムHD <7832> 、アドテスト <6857> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、信越化 <4063> 、中外薬 <4519> 、スズキ <7269> 、セブン&アイ <3382> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約38円。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)不動産業、(2)情報・通信業、(3)その他製品、(4)鉄鋼、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)海運業、(4)輸送用機器、(5)小売業。
■個別材料株
△共同PR <2436> [JQ]
メディア向けイベントをライブ配信するサービスを開始。
△ジェイテック <2479> [JQG]
5.83%を上限に自社株買いを実施。
△ファーマF <2929> [東証2]
東証が信用規制解除。
△ハイパー <3054> [東証2]
東証1部に指定。
△Aバランス <3856> [東証2]
グループ会社が「ブロッキン」の販売サイト開設。
△スガイ <4120> [東証2]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△ロングライフ <4355> [JQ]
グループ会社が手指・マスク消毒用次亜塩素酸水の販売開始。
△オンコリス <4588> [東証M]
中外薬 <4519> がテロメライシンの放射線併用フェーズ2試験第1例目投与を開始。
△ジーニー <6562> [東証M]
チャットボットツールの1ヵ月間無償提供を開始。
△ジンズメイト <7448>
2月度既存店売上高6.0%増で6ヵ月ぶりプラス。
▼ダイサン <4750> [東証2]
20年4月期営業利益予想を下方修正。
▼ピープル <7865> [JQ]
20年1月期営業利益が32%減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)オルトP <3672> 、(3)ランド <8918> 、(4)セグエG <3968> 、(5)ヤクルト <2267> 、(6)ベネフィJ <3934> 、(7)ミサワ <3169> 、(8)シナネンHD <8132> 、(9)ブイキューブ <3681> 、(10)JSB <3480> 。
値下がり率上位10傑は(1)イオン北海道 <7512> 、(2)USENHD <9418> 、(3)ニイタカ <4465> 、(4)アスクル <2678> 、(5)協栄産 <6973> 、(6)酒井重 <6358> 、(7)ダイジェト <6138> 、(8)NJS <2325> 、(9)巴川紙 <3878> 、(10)TOA <6809> 。
【大引け】
日経平均は前日比17.33円(0.08%)高の2万1100.06円。TOPIXは前日比2.62(0.17%)安の1502.50。出来高は概算で15億0767万株。東証1部の値上がり銘柄数は802、値下がり銘柄数は1265となった。日経ジャスダック平均は3381.55円(9.35円安)。
[2020年3月4日]
株探ニュース
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