大引けの日経平均は前日比21.60円高の27445.56円となった。東証プライム市場の売買高は13億8807万株、売買代金は3兆3819億円だった。セクターでは不動産、サービス、精密機器が上昇率上位となった一方、海運、鉄鋼、鉱業が下落率上位となった。
東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は53%だった。
個別では、米ナスダック高を追い風にルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体関連のほか、イビデン<4062>、キーエンス<6861>、安川電機<6506>などのハイテク株が上昇し、ソシオネクスト<6526>は急伸で上場来高値を更新。メルカリ<4385>、Sansan<
4443>、ラクス<3923>などグロース(成長)株も高い。東京建物<8804>、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>などの不動産株は全般高く推移。
ほか、政府が中国を対象に強化していた新型コロナの水際対策を3月1日から緩和するとの報道を受け、資生堂<4911>、コーセー<4922>、三越伊勢丹HD<3099>、オープンドア<3926>、共立メンテナンス<9616>などのインバウンド関連が買われた。ゆうちょ銀行<7182>は日本郵政<6178>による株式売出が発表されたが、事前報道で織り込み済みの中、自社株買いが好感されて買い優勢。業績上方修正と大幅増配を発表した冨士ダイス<6167>や業績予想を上方修正したセントラル硝子<4044>は急伸した。
一方、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、山陽特殊製鋼<5481>の鉄鋼のほか、三菱商事
<8058>、住友商事<8053>、丸紅<8002>の商社、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄金属など資源関連が全般軟調。中外製薬<4519>、第一三共<4568>、塩野義<4507>など医薬品も冴えない。前場に買われていた郵船<9101>、商船三井<9104>、神戸製鋼所<5406>などは後場から売りが膨らみ、下落に転じた。直近買われていたバリュー(割安)・高配当利回り株の利食い売りが散見された一日だった。
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