大引けの日経平均は前日比662.93円安の31624.28円となった。東証プライム市場の売買高は10億2175万株、売買代金は2兆7988億円だった。セクターでは電気機器、機械、その他製品が下落率上位に並んだ一方、海運、不動産、金属製品のみが上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%
だった。
個別では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅安を背景にアドバンテスト<6857>が約10%と急落したほか、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体製造装置関連や、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>、エンプラス<6961>などのハイテクが全般大きく下落。SMC<6273>、安川電機<6506>のFA関連や、日立建機<6305>、クボタ<6326>、大阪チタ<5726>、三菱マテリアル<5711>、信越化学<4063>、レゾナックHD<4004>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など景気敏感株も総じて下落。
大阪チタと東邦チタニウム<5727>は、米ボーイングによる737マックス機の納入遅延の可能性が嫌気された可能性がある。福島第1原子力発電所での処理水の海洋放出が始まったことを嫌気してかニッスイ<1332>が大きく下落。傘下のそごう・西武の売却を最終決定するための取締役会を延期した7&I-HD<3382>も売られた。
一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運のほか、日本郵政<6178>、F&LC<3563>、JR東日本<9020>などのディフェンシブ系の一角が堅調。韓国最大手デリバードコリアとの資本業務提携が報じられたBEENOS<3328>は大きく上昇。レーティング格上げが観測されたライオン<4912>やクラレ<3405>も高い。ほか、エムアップHD<3661>、Sansan<4443>、テクノメディカ<6678>、物語コーポ<3097>、河西工業<7256>、ANYCOLOR<5032>、メディアドゥ<3678>などが東証プライムの値上がり率上位に入った。東証スタンダードでは政策保有株式の縮減と自社株買いが好感されたダイドーリミテッド<3205>、グループ会社がトヨタ自動車<7203>向けに部品供給を開始した森六ホールディングス<4249>が買われた。
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