日経平均株価
始値 22063.71
高値 22219.63(14:56)
安値 22049.71(09:36)
大引け 22207.21(前日比 +408.34 、 +1.87% )
売買高 12億8408万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3125億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅高で3日続伸、2万2000円台回復し4月以来の高値圏
2.米中の閣僚級貿易協議で部分合意に至り、 両国対立への懸念がやや後退
3.対中制裁関税引き上げ見送りや、為替の円安など背景にリスク選好の流れ
4.業種別では海運や建設株に買いが集まり、東証1部の88%の銘柄が上昇
5.空売り筋の買い戻しを誘発する形で、全体売買代金も10月相場で最大に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは29ドル安と4日ぶりに反落した。米中協議の先行きになお不透明部分が残るほか、コロンバスデーで市場参加者が限られた。
3連休明けの東京市場では、日経平均株価が400円を超える上昇をみせ2万2000円台を回復した。米中貿易協議の進展を好感して広範囲に空売り筋の買い戻しを誘発する格好となった。
15日の東京市場は、大きく買い優勢に傾いた。前週末に行われた米中閣僚級貿易協議で部分合意に至り、米政権による対中制裁関税引き上げが延期されることになった。これによる米中対立への懸念が後退、広範囲にリスクを取る動きが優勢となった。日経平均は2万2000円台を回復し、終値ベースで4月26日以来の高値水準に浮上した。中国・上海株など軟調でアジア株は高安まちまちの動きとなったが、外国為替市場で1ドル=108円台前半の推移と円安水準でもみ合ったことも、輸出セクター中心に買い安心感を与えた。業種別では世界景気に敏感な海運株が大きく買われたほか、国内では台風被害からの復興を担う建設関連に高いものが目立った。東証1部全体の88%の銘柄が上昇、売買代金も2兆3000億円台と10月に入ってからは最も膨らんだ。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が反発、ファーストリテイリング<9983>が2000円を超える大幅上昇となった。トヨタ自動車<7203>など自動車株が買われ、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。eBASE<3835>が値幅制限いっぱいに買われ、日本基礎技術<1914>も一時ストップ高。北野建設<1866>、不動テトラ<1813>も値を飛ばした。
半面、リクルートホールディングス<6098>が軟調、富士通<6702>、太陽誘電<6976>も冴えない。コロプラ<3668>も売りに押された。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>がストップ安となり、インターアクション<7725>も急反落、パソナグループ<2168>、RPAホールディングス<6572>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、第一三共 <4568> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約147円。うち79円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、エムスリー <2413> 、太陽誘電 <6976> 、コナミHD <9766> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約9円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は石油石炭製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)医薬品、(3)建設業、(4)保険業、(5)ゴム製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)空運業、(3)サービス業、(4)水産・農林業、(5)鉱業。
■個別材料株
△ニッケ <3201>
今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△SLD <3223> [JQ]
ポケモンセンターメガトウキョー併設予定「ポケモンカフェ」をプロデュースへ。
△IGポート <3791> [JQ]
6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△メディア工房 <3815> [東証M]
今期経常は3倍増益へ。
△eBASE <3835>
上期経常最高益予想を25%上乗せ。
△テラスカイ <3915>
今期経常を最高益に2.2倍上方修正。
△エルテス <3967> [東証M]
今期経常を3.5倍上方修正。
△東名 <4439> [東証M]
20年8月期は25%営業増益を予想。
△upr <7065> [東証2]
1→5の株式分割と20年8月期29%営業増益予想を好感。
△リーバイス <9836> [JQ]
米リーバイスがTOBで完全子会社化。
▼パソナG <2168>
6-8月期(1Q)経常は24%減益で着地。
▼RPA <6572>
上期経常は一転19%減益で下振れ着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)eBASE <3835> 、(2)日基技 <1914> 、(3)北野建 <1866> 、(4)不動テトラ <1813> 、(5)東洋電 <6505> 、(6)タツモ <6266> 、(7)東洋エンジ <6330> 、(8)テラスカイ <3915> 、(9)良品計画 <7453> 、(10)ミサワ <3169> 。
値下がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615> 、(2)インターアク <7725> 、(3)パソナG <2168> 、(4)ハブ <3030> 、(5)チヨダ <8185> 、(6)gumi <3903> 、(7)RPA <6572> 、(8)ヒトコムHD <4433> 、(9)デザインワン <6048> 、(10)イワキ <8095> 。
【大引け】
日経平均は前日比408.34円(1.87%)高の2万2207.21円。TOPIXは前日比24.93(1.56%)高の1620.20。出来高は概算で12億8408万株。東証1部の値上がり銘柄数は1898、値下がり銘柄数は214となった。日経ジャスダック平均は3414.12円(22.40円高)。
[2019年10月15日]
株探ニュース
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