通商代表部(USTR)が対中制裁関税「第4弾」について、一部製品の発動を12月に先送りすると発表。米中対立への懸念が和らぎ、本日の日経平均も214円高からスタートした。朝方には一時20697.42円(前日比241.98円高)まで上昇したが、先行き不透明感は依然強いとの見方も多く、円相場の下げ渋りとともに伸び悩む場面があった。ただ、アジア株が全般堅調だったことから、日経平均も後場に入るとやや強含んだ。
大引けの日経平均は前日比199.69円高の20655.13円となった。東証1部の売買高は10億6324万株、売買代金は1兆9400億円だった。業種別では、鉱業、その他製品、非鉄金属が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業、陸運業、電気・ガス業の3業種のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となった。
個別では、任天堂<7974>が売買代金トップで4%超の上昇。米関税延期の品目にゲーム機が含まれ、買い材料視された。スマートフォンも延期の品目に入っており、村田製<6981>や太陽誘電<6976>といった電子部品株が大きく上昇。安川電<6506>などの中国関連とされる銘柄も買われた。その他売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>などが堅調。また、好決算のイーレックス<9517>が東証1部上昇率トップとなり、Dスタンダード<3925>やベネフィットJ<3934>はストップ高水準で取引を終えた。一方、アドバンテス<6857>は朝高後に利益確定売りに押され、三井住友<
8316>やZOZO<3092>もさえない。決算発表のパンパシHD<7532>は市場予想を下回る今期見通しを受け、売りが先行した。また、やまみ<2820>がストップ安を付けて東証1部下落率トップとなった。
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