日経平均株価
始値 22533.97
高値 22576.62(09:14)
安値 22033.41(14:56)
大引け 22036.05(前日比 -538.71 、 -2.39% )
売買高 15億5187万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7343億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は8日ぶり急反落、利益確定売り噴出で500円超の下げ
2.朝方売り買い交錯もその後は次第安、一方通行の下げでほぼ安値引け
3.米中摩擦緩和で米国株急伸も、日本株は先に織り込み連騰の反動出る
4.米長期金利が時間外で低下、円高嫌気され全体の9割超の銘柄が下落
5.後場は海外投資家とみられる先物への大口の売りが裁定解消売り誘発
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは287ドル高と大幅続伸した。米中首脳会談で、米国による中国に対する追加関税を90日間留保することが好感され買いが優勢となった。
東京市場では大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は500円を超える急落。米国債に時間外で資金が流入し、リスク資産の株式が売られる流れとなった。
4日の東京市場は、寄り付きこそ売り買いを交錯させていたが、その後は一方通行で下げ幅を拡大、後場に入っても下落基調は止まらず、この日のほぼ安値で着地する展開となった。前日の米株市場ではNYダウ、ナスダック指数とも急伸、米国が対中関税引き上げを90日間猶予すると決めたことが、米中貿易摩擦問題に対する投資家の不安心理後退につながっている。ただ、東京市場は前日まで7連騰でこれを米国に先んじて織り込んでいたこともあり、きょうは利益確定売りが広範囲に出た。後場に入ると、時間外で米長期金利が低下し、外国為替市場でもドル安・円高の流れが鮮明となった。これを背景に海外筋とみられる先物への大口売りが全体相場を押し下げる構図に。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割超える全面安商状、売買代金は2兆7000億円台に膨らんだ。
個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が大きく値を下げたほか、ファーストリテイリング<9983>も大幅安。ファナック<6954>、キーエンス<6861>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。昭和電工<4004>が安く、コマツ<6301>、東海カーボン<5301>が売り優勢。ディー・エル・イー<3686>、IDOM<7599>が急落、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、日本冶金工業<5480>も大きく下値を探る展開。
半面、ドンキホーテホールディングス<7532>が堅調、ブイ・テクノロジー<7717>も買い優勢。トリケミカル研究所<4369>が大幅続伸となったほか、グレイステクノロジー<6541>も値を飛ばした。アトラ<6029>が高く、シュッピン<3179>、丸一鋼管<5463>なども上昇した。日本マイクロニクス<6871>も高い。
日経平均採用で上昇したのは3銘柄のみで、プラス寄与の上位から洋缶HD <5901> 、コニカミノル <4902> 、千代建 <6366> 。押し上げ効果は約1円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 。押し下げ効果は約147円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)ゴム製品、(3)水産・農林業、(4)精密機器、(5)鉱業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)建設業、(4)ガラス土石製品、(5)その他製品。
■個別材料株
△ヤマウラ <1780>
創業100周年記念株主優待を実施。
△ティーライフ <3172>
8-10月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地。
△ナレッジS <3999> [東証M]
福岡の社労士法人が「Knowledge Suite」を導入。
△カイオム <4583> [東証M]
英BT社からがん治療用候補抗体と抗体改変技術を譲受。
△丸一管 <5463>
みずほ証券が投資判断を「買い」に格上げ。
△ゼネラルパ <6267> [JQ]
8-10月期(1Q)経常は6.2倍増益で着地。
△ソフィア <6942> [JQ]
GPSで見守るIoTサービス「あんしんマップ」をリリース。
△ワークマン <7564> [JQ]
11月既存店売上高は20.1%増と14ヵ月連続プラス。
△アルメディオ <7859> [東証2]
絶縁樹脂の特定部分が導通できる「コンダクティブ・スラリー」開発。
△LCHD <8938> [JQG]
100%子会社ロジコムをシーアールイーに売却。
▼DLE <3686>
19年6月期最終損益予想を下方修正。
▼王将フード <9936>
11月既存店売上高が13ヵ月ぶりに前年下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トリケミカル <4369> 、(2)ティーライフ <3172> 、(3)グレイス <6541> 、(4)アトラ <6029> 、(5)ヤマウラ <1780> 、(6)北恵 <9872> 、(7)ダイジェト <6138> 、(8)シュッピン <3179> 、(9)りたりこ <6187> 、(10)東海運 <9380> 。
値下がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)IDOM <7599> 、(3)gumi <3903> 、(4)川崎汽 <9107> 、(5)ランド <8918> 、(6)昭電工 <4004> 、(7)ファストロジ <6037> 、(8)カーボン <5302> 、(9)マイネット <3928> 、(10)ショーケース <3909> 。
【大引け】
日経平均は前日比538.71円(2.39%)安の2万2036.05円。TOPIXは前日比39.85(2.36%)安の1649.20。出来高は概算で15億5187万株。東証1部の値上がり銘柄数は125、値下がり銘柄数は1960となった。日経ジャスダック平均は3606.28円(10.21円安)。
[2018年12月4日]
株探ニュース
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