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2020/12/31 - JR九州(9142) の関連ニュース。●2020年【市況動向】 ── 30年ぶり高値に浮上、コロナ大波乱も経済再生期待の買いが先行 ■今年の相場ポイント 1.日経平均は掉尾の一振で2万7000円台奪還・30年4ヵ月ぶり高値に浮上 2.新型コロナ感染拡大による経済停滞懸念から世界同時暴落 3.各国の大規模な経済対策や金融緩和策を受け経済正常化期待から買い戻し急 4.感染再拡大など波乱あるも過剰流動性を支えに底堅い展開が続く 5.ワクチン実用化期待が高まり世界株高、経済再生を先取りする買い 6.東京市場

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2020年【株式市況早わかり】30年ぶり高値に浮上、コロナ大波乱も経済再生期待の買いが先行 <年末特別企画>

配信元:株探
投稿:2020/12/31 09:00

●2020年【市況動向】 ── 30年ぶり高値に浮上、コロナ大波乱も経済再生期待の買いが先行

 ■今年の相場ポイント
  1.日経平均は掉尾の一振で2万7000円台奪還・30年4ヵ月ぶり高値に浮上
  2.新型コロナ感染拡大による経済停滞懸念から世界同時暴落
  3.各国の大規模な経済対策や金融緩和策を受け経済正常化期待から買い戻し急
  4.感染再拡大など波乱あるも過剰流動性を支えに底堅い展開が続く
  5.ワクチン実用化期待が高まり世界株高、経済再生を先取りする買い
  6.東京市場は外国人の買いなど需給改善も加わり上昇加速

 今年の日経平均株価は昨年末比3787円高の2万7444円と2年連続で大幅上昇し、30年4ヵ月ぶりの高値水準に浮上して取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大で相場は大波乱となり、年間の振れ幅は1万1244円とバブル経済が崩壊した1990年の1万9169円に次ぐ大きさだった。

 今年の相場を振り返ると、大発会から中東リスクの高まりを背景に相場が乱高下する展開で始まり、その後新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に見舞われた。ロックダウン(都市封鎖)が欧米の主要都市に広がったことで経済活動の停滞による世界景気の後退を警戒する売りが殺到、2月から3月中旬にかけて世界の株式市場は軒並み暴落。東京市場も3月19日には1万6358円と2016年11月以来およそ3年4ヵ月ぶりの安値をつけ、1月高値からの下落率は3割を超えた。

 これを受け、各国政府や中央銀行が相次いで大規模な財政・金融政策を打ち出したことで経済正常化への期待から世界の株式市場は急速に切り返した。国内では4月7日に緊急事態宣言が発令されたものの、政府の大型経済対策への期待から買い戻しが続いた。その後も新規感染者数の減少を背景に国内外での経済活動再開や国内の緊急事態宣言解除を受け、6月上旬まで上値を追う展開となった。

 6月に入ると買い戻しが一巡。その後は10月末まで欧米でのコロナ感染拡大第2波と経済再生期待が綱引きする相場が続いた。そうした中、感染再拡大や米大統領選の先行き不透明感が重しとなったほか、安倍前首相の辞任表明やトランプ米大統領の新型コロナ感染といった波乱要因があった。しかしながら、新型コロナ治療薬やワクチン開発への期待に加え、金融緩和による過剰流動性を下支えに緩やかながら下値を切り上げる展開が続いた。

 11月3日の米大統領選でバイデン氏の勝利が確実となったことを機に不透明感が払拭されリスクオンの流れに切り替わり、新型コロナワクチンの実用化期待も加わり世界株高となった。東京市場では11月に外国人投資家が現物・先物合算で3.1兆円を買い越したほか、NTT <9432> によるTOBに伴うNTTドコモ株の売却代金約4.2兆円や9月中間配当など余剰資金の発生もあって株価上昇に弾みがついた。将来の経済再生を織り込む水準まで買われた格好だ。12月に入ると国内で新型コロナ感染が急拡大したことが重しとなり高値圏でもみ合う展開だったものの、29日にまさに“掉尾の一振”を演じて日経平均は大幅高となり、30年4ヵ月ぶりの高値に浮上して今年の取引を終えた。


●2020年【セクター動向】 ── TOPIX上昇も値上がりは11業種にとどまる
 今年の相場をセクター動向から見ると、TOPIX が昨年末比83.32高の1804.68ポイントと上昇したにもかかわらず、東証33業種では値上がりが11業種と値下がりの22業種を大きく下回る珍しい現象となった。これは比較的に時価総額が小さい業種の下落が多かった一方で、時価総額が大きい業種が大幅に上昇したことが時価総額ベースであるTOPIXの昨年比プラスにつながったようだ。

  上昇率トップは“電気機器”で、時価総額トップ3のキーエンス <6861> 、ソニー <6758> 、日本電産 <6594> をはじめ大型株の株価上昇が11月に入り上昇が加速したことで首位に躍り出た。同じく輸出業種では“精密機器”が4位だった。3位は“その他製品”で任天堂 <7974> の株価上昇が貢献した。内需業種では“情報・通信業”が2位、“サービス”が6位にランクインした。コロナ禍でも成長が期待される企業や国際競争力が強い企業を多く抱える業種が上位を占めた。そのほか、“機械”や“海運業”といった景気敏感業種の一角も上位に食い込んだ。
 一方、下落率では新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞などで需要が大幅に減少した業種が上位を占めた。原油需要減少の影響を受けた“鉱業”が下落率トップ、“石油・石炭”も3位だった。また、人の移動が制約され需要が減少した“空運業”や“陸運業”も大幅下落に沈んだ。そのほか、“銀行業”の不調が目立った。

 ■2020年の業種別騰落率ランキング
  ※12月30日終値の昨年12月30日終値に対する騰落率
   東証1部33業種    値上がり: 11 業種  値下がり: 22 業種
   東証1部:2180銘柄  値上がり: 825 銘柄  値下がり:1354 銘柄  変わらず他:  1 銘柄

  東証33業種   騰落率(%)  【株価】上昇率/下落率 上位3銘柄
1. 電気機器(0266)   +24.70  ヤーマン <6630>正興電 <6653>三井ハイテク <6966>
2. 情報・通信業(0275) +22.57  チェンジ <3962>ブイキューブ <3681>サイバーリン <3683>
3. その他製品(0269)  +22.15  スノーピーク <7816>SHOEI <7839>グロブライド <7990>
4. 精密機器(0268)   +19.76  ノーリツ鋼機 <7744>HOYA <7741>メニコン <7780>
5. 機械(0265)     +15.92  蛇の目 <6445>エアーテック <6291>ダイフク <6383>
6. サービス業(0283)  +13.57  メドピア <6095>キャリアL <6070>IRジャパン <6035>
7. 海運業(0272)    +10.38  郵船 <9101>飯野海 <9119>川崎汽 <9107>
8. 化学(0257)     +10.05  北興化 <4992>日本ペHD <4612>大有機 <4187>
9. 小売業(0277)     +8.36  オイシックス <3182>藤久 <9966>BEENOS <3328>
10. 金属製品(0264)    +3.86  RSテクノ <3445>リンナイ <5947>ダイニチ工業 <5951>
11. 医薬品(0258)     +2.76  中外薬 <4519>大幸薬品 <4574>第一三共 <4568>
12. 輸送用機器(0267)   -0.47  三井E&S <7003>ジャムコ <7408>河西工 <7256>
13. 非鉄金属(0263)    -1.68  大阪チタ <5726>リョービ <5851>アーレスティ <5852>
14. 卸売業(0276)     -2.09  JALUX <2729>PバンCOM <3559>内田洋 <8057>
15. その他金融業(0281)  -2.91  クレセゾン <8253>ジャックス <8584> 、三菱Uリース <8593>
16. ガラス・土石(0261)  -3.00  黒崎播磨 <5352>住友大阪 <5232>ノリタケ <5331>
17. 食料品(0254)     -3.56  コカBJH <2579>北の達人 <2930>ヨシムラHD <2884>
18. パルプ・紙(0256)   -4.07  三菱紙 <3864>日本紙 <3863>ザ・パック <3950>
19. 倉庫・運輸(0274)   -4.14  日新 <9066>上組 <9364>宇徳 <9358>
20. 証券・商品(0279)   -4.55  FPG <7148>いちよし <8624>アジア投資 <8518>
21. 保険業(0280)    -10.46  第一生命HD <8750>東京海上 <8766>MS&AD <8725>
22. 建設業(0253)    -12.75  フィルC <3267>日揮HD <1963>東洋エンジ <6330>
23. 電気・ガス(0270)  -13.33  Jパワー <9513>東電HD <9501>四国電 <9507>
24. 不動産業(0282)   -15.37  レオパレス <8848>ランビジネス <8944>ADWG <2982>
25. 陸運業(0271)    -17.68  西武HD <9024>JR西日本 <9021>JR九州 <9142>
26. 繊維製品(0255)   -17.70  オンワード <8016>TSIHD <3608>三陽商 <8011>
27. 鉄鋼(0262)     -18.09  シンニッタン <6319>菱製鋼 <5632>共英製鋼 <5440>
28. 水産・農林業(0251) -18.32  日水 <1332>マルハニチロ <1333>サカタタネ <1377>
29. ゴム製品(0260)   -18.55  住友理工 <5191>住友ゴ <5110>ニッタ <5186>
30. 銀行業(0278)    -21.68  セブン銀 <8410>秋田銀 <8343>南都銀 <8367>
31. 石油・石炭(0259)  -24.72  MORESC <5018>富士石油 <5017>コスモHD <5021>
32. 空運業(0273)    -39.54  JAL <9201>ANAHD <9202>パスコ <9232>
33. 鉱業(0252)     -47.36  国際石開帝石 <1605>三井松島HD <1518>石油資源 <1662>

※上記の『【株価】上昇率/下落率 上位3銘柄』は、業種別指数が前年比プラスの場合は株価上昇率の上位3銘柄、前年比マイナスの場合は株価下落率の上位3銘柄を記載。

★元日~4日に、2021年「新春特集」を一挙、“25本“配信します。ご期待ください。
        →→ 「新春特集」の記事一覧をみる
 

株探ニュース
配信元: 株探

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