米国株はまちまちだったが、為替市場でドル・円がやや円安ドル高に振れたこともあり日経平均は上昇でスタートした。寄り付き後、ハイテク関連銘柄など幅広い銘柄が上げ幅を拡大したことで、1990年3月以来となる34000円台に到達。その後、225先物にまとまった買いが入ったとの声も聞かれ、日経平均は上げ幅をじりじりと広げ、後場には34500円台まで上昇した。なお、TOPIXも昨年9月の高値を更新。
大引けの日経平均は前日比678.54円高(+2.01%)の34441.72円となった。東証プライム市場の売買高は15億6222万株、売買代金は4兆664億円だった。セクターでは、精密機器、その他製品、医薬品、電気機器、輸送用機器などが上昇した一方、海運業、石油・石炭製品、鉄鋼、銀行業、証券・商品先物取引業などが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は63%、対して値下がり銘柄は32%となっている。
日経平均採用銘柄では、一部証券会社の投資判断引き上げが材料視されて京セラ<
6971>が大幅高となったほか、オリンパス<7733>、TDK<6762>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>も大幅高。また、昨日さえなかったファーストリテ<9983>も買われたほか、ファナック<6954>も上昇。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇などを受けて東エレク<8035>も買われたが、上昇率は日経平均よりも小さかった。
一方、富士通<6702>が弱かったほか、住友化学<4005>、東ソー<4042>など化学株も売られた。また、短期資金の流出などが影響して、商船三井<9104>、日本郵船<9101>も引き続き下落した。
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