日経平均;32629.96;-68.85TOPIX;2260.00;-0.17
[寄り付き概況]
27日の日経平均は68.85円安の32629.96円と4日続落して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は続落。ダウ平均は12.72ドル安の33714.71ドル、ナスダックは156.74ポイント安の13335.78で取引を終了した。民間軍事会社ワグネルによる反乱は短期で収束し、プーチン露政権を覆すことはなかったものの、地政学リスクの上昇を警戒した売りが先行。その後、四半期末に向けた持ち高調整に絡んだ売買などが交錯するなか一時上昇する場面もあったが、ハイテク株の利食い売りが重しとなり、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を拡大、ダウ平均も小幅下落に転じて終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で、主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、引き続き、6月末にかけての年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りなどが警戒され、買い手控え要因となった。一方、日経平均は昨日までの3日続落で800円を超す下げとなっており、押し目買いが入りやすかった。また、昨日の日経平均が朝安の後は下げ渋り、一時上げに転じるなど底堅い動きだったことから、相場の下値は堅いと見る向きもあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、エリッツホールディングス<5533>が東証スタンダードに、クオリプス<4894>が東証グロースに、GSI<5579>が札証に、それぞれ上場した。
セクター別では、精密機器、医薬品、サービス業、食料品、倉庫運輸関連などが値下がり率上位、海運業、鉄鋼、空運業、輸送用機器、卸売業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、味の素<2802>、HOYA<7741>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、ソニーG<6758>、第一三共<4568>、武田薬<4502>、ソフトバンクG<9984>、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、楽天グループ<4755>などが下落。他方、川崎船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>、JFE<5411>、JAL<9201>、オリックス<8591>、KDDI
<9433>、日本製鉄<5401>、トヨタ<7203>、伊藤忠<8001>、OLC<4661>、JR東海<9022>、日立<6501>、三井物<8031>、ソシオネクスト<6526>などが上昇している。
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