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【↓】日経平均 大引け| 3日続落、相次ぐ米銀破綻でリスク回避の売り継続 (3月14日)

配信元:株探
投稿:2023/03/14 18:25

日経平均株価
始値  27455.95
高値  27455.95(09:00)
安値  27104.75(10:42)
大引け 27222.04(前日比 -610.92 、 -2.19% )

売買高  19億0967万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆9041億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅安で3日続落、相次ぐ米銀破綻を嫌気
 2.リスク回避の売り圧力強まり、一時700円超える下げ
 3.銀行株の下げが際立ち、全体の買い手控えムード助長
 4.1ドル133円台の急速なドル安・円高進行も嫌気される
 5.96%の銘柄が下落、売買代金は3兆9000億円と高水準

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比90ドル安と5日続落した。米中堅銀行の経営破綻に伴う信用不安が重荷となり銀行株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、リスクオフの地合いが続き日経平均株価は大幅続落、途中下げ渋る場面もあったが戻し切れず、結局600円を超える下げとなった。

 14日の東京市場は、引き続きリスク回避目的の売りがかさむ展開となり、日経平均は一時700円超の下げをみせる場面があった。前場後半から下げ渋ったものの、後場は戻し切れず再び軟化、大引けは600円強の下げで2万7200円台で着地した。米国で相次ぐ銀行の経営破綻を背景に金融システムへ影響が及ぶことへの警戒感が、投資家の見切り売りを誘った。先物主導で下げ幅が広がったが、銀行や保険株への売り圧力が強く、全体相場の買い手控えムードを助長した。また、為替はドルが買い戻される動きも観測されたが、おおむね1ドル=133円台の円高水準でもみ合ったことも、手控えムードにつながった。プライム市場の96%の銘柄が下落する全面安商状となり、売買代金は3兆9000億円台と高水準だった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが大商いのなか急落。東京エレクトロン<8035>キーエンス<6861>なども安い。トヨタ自動車<7203>が軟調、ソニーグループ<6758>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>が売り優勢、三菱商事<8058>も安い。富山第一銀行<7184>が急落、りそなホールディングス<8308>の下げも目立つ。メイコー<6787>も大幅安となった。ACCESS<4813>グッドコムアセット<3475>も大きく値を下げた。
 半面、JR東日本<9020>JR東海<9022>は買いが優勢だった。エーザイ<4523>も高い。ミマキエンジニアリング<6638>が大幅高となったほか、コプロ・ホールディングス<7059>HEROZ<4382>マキタ<6586>なども上昇した。東邦チタニウム<5727>も堅調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>テルモ <4543>味の素 <2802>JR東日本 <9020>JR東海 <9022>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>SBG <9984>東エレク <8035>アドテスト <6857>ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約160円。

 東証33業種のうち上昇は陸運業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)医薬品、(2)食料品、(3)空運業、(4)情報・通信業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の大きかった5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)鉱業、(4)鉄鋼、(5)証券商品先物。

■個別材料株

学情 <2301> [東証P]
 第1四半期営業は赤字縮小で着地。
パス <3840> [東証S]
 「幹細胞培養上清液」に関する特許取得。
フリー <4478> [東証G]
 「スマレジの売掛金をfreeeに連携するアプリ」と「freee会計」が連携開始。
エーザイ <4523> [東証P]
 米退役軍人保健局が「レカネマブ」の保険適用開始。
北越メ <5446> [東証S]
 今期営業益大幅上方修正と配当増額。
ライトアップ <6580> [東証G]
 ChatGPT搭載の人材採用アプリを提供するNGAと業務提携。
ミマキエンジ <6638> [東証P]
 23年3月期営業利益予想を上方修正。
コプロHD <7059> [東証P]
 期末配当予想を増額修正。
JR東日本 <9020> [東証P]
 経済再開を追い風とするディフェンシブへの資金シフト。
蔵王産業 <9986> [東証S]
 期末配当予想を19円増額へ。

エーアイ <4388> [東証G]
 東証の信用規制が重荷。
トリプラ <5136> [東証G]
 第1四半期営業利益の進捗率が21%にとどまる。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミマキエンジ <6638>、(2)コプロHD <7059>、(3)戸田工 <4100>、(4)マイネット <3928>、(5)HEROZ <4382>、(6)JMDC <4483>、(7)JR東日本 <9020>、(8)エーザイ <4523>、(9)マキタ <6586>、(10)ソリトン <3040>
 値下がり率上位10傑は(1)富山第一銀 <7184>、(2)メイコー <6787>、(3)ACCESS <4813>、(4)グッドコムA <3475>、(5)りそなHD <8308>、(6)T&D <8795>、(7)あいちFG <7389>、(8)三菱UFJ <8306>、(9)ネオジャパン <3921>、(10)千葉興 <8337>

【大引け】

 日経平均は前日比610.92円(2.19%)安の2万7222.04円。TOPIXは前日比53.45(2.67%)安の1947.54。出来高は概算で19億0967万株。東証プライムの値上がり銘柄数は55、値下がり銘柄数は1771となった。東証マザーズ指数は738.35ポイント(17.49ポイント安)。

[2023年3月14日]


株探ニュース
配信元: 株探

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