東京株式(大引け)=55円安、決算発表横目に利益確定売りで4日ぶり反落
大引けの日経平均株価は前日比55円42銭安の1万7336円42銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は17億120万株、売買代金概算は1兆9449億円。値上がり銘柄数は909、対して値下がり銘柄数は927、変わらずは146銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場でも主要指標が高安まちまちで方向感が定まらず、原油価格の下落もリスク回避ムードを助長した。前日時点で東証1部の騰落レシオが145%台と過熱領域にあったことも利益確定売りを促す要因に。ただ、外国為替市場で1ドル=104円台半ばの推移と円安基調にあったことは、主力株の下値を支える材料となった。個別には、きょうあたりから本格化する企業の決算発表に絡み、売り買いが錯綜する展開となり、全般的には高値圏に位置していた銘柄も多く、警戒感が先に立ったようだ。全体売買代金は前日よりやや増勢となったものの2兆円には届かなかった。
個別では、今期3度目の業績下方修正を受けキヤノン<7751.T>が売られ、1~9月期最終黒字化もLINE<3938.T>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983.T>、キーエンス<6861.T>なども売り込まれた。田辺三菱製薬<4508.T>が下落したほか、パイオニア<6773.T>も安い。このほか業績悪を嫌気されVOYAGE GROUP<3688.T>が急落となり、カカクコム<2371.T>も売られた。
半面、任天堂<7974.T>は業績の下方修正を嫌気され朝方は安かったもののその後売り物を吸収して反発。一方、上方修正組ではイチケン<1847.T>が急騰、自社株買いを材料に大京<8840.T>、オリックス<8591.T>なども値を飛ばした。富士通<6702.T>が後場大きく買われたほか、IHI<7013.T>も売りが一巡し反発に転じている。IDOM<7599.T>も上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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