大引けの日経平均は前日比234.42円高の30808.35円となった。東証プライム市場の売買高は12億7383万株、売買代金は3兆4098億円だった。セクターでは精密機器、サービス、機械が上昇率上位に並んだ一方、銀行、パルプ・紙、陸運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の44%、対して値下がり銘柄は52%だった。
個別では、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、信越化学<4063>の値がさ株が上昇。東エレク<8035>、SUMCO<3436>の半導体の一角や、太陽誘電<6976>、ローム<6963>、富士電機<6504>のハイテク、リクルートHD<6098>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>のグロース(成長)株なども高い。東芝<6502>と事務機の生産部門を統合すると報じられたリコー<7752>が大きく上昇したほか、半導体企業の対日投資に関する報道が相次ぐなか、半導体工場建設関連のジャパンマテリアル<6055>が急伸。車載電池の強化など前日に開催されたグループ戦略説明会の内容が評価されたパナソニックHD<6752>も高い。今期の増益および増配見通しが好感されたアーレスティ<5852>
は急騰し一時ストップ高を付けた。自社株買いを発表したフジメディア<4676>も買われた。
一方、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>など高値警戒感の強い半導体株の一角は利益確定売りで下落。三井住友<8316>、りそなHD<8308>の銀行、T&DHD<8795>、第一生命HD<8750>の保険も軒並み下落。ほか、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、JR西日本<9021>、JR東海<9022>の陸運、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、NTT<9432>、KDDI<9433>の大手通信などが軟調。ヤクルト本社<2267>、日本郵政<6178>、JT<2914>
などディフェンシブ系の一角も冴えない。三井物産<8031>、三菱商事<8058>など商社株は一時年初来高値を更新も、後場に失速して下落に転じた。
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