日経平均;29557.55;+50.50TOPIX;2040.85;+5.63
[寄り付き概況]
9日の日経平均は50.50円高の29557.55円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日8日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は104.27ドル高の36432.22ドル、ナスダックは10.77ポイント高の15982.36で取引を終了した。すでに上院通過済みの超党派のインフラ案を議会下院が週末可決したことに加えて、ワクチン接種完了者などに対する入国規制の緩和で、回復期待が広がり、寄り付き後、上昇。連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長を始め高官がイベントで、高インフレがいずれ鈍化するとのハト派的な見解を繰り返したため低金利が当面継続するとの見方も手伝い、終日堅調に推移し、主要株式指数は連日で史上最高値を更新し終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が上昇し、そろって最高値を更新した流れを引き継いだ。主要企業の21年4-9月期決算発表が続いており、好決算銘柄への物色意欲が継続し、また、このところの米株高にも関わらず昨日の日経平均が続落したことから、押し目買いも入りやすかった。一方、経済対策の柱となる現金給付について与党内の協議が続いており、11月中旬にも打ち出すとされる岸田政権の経済対策の内容を見極めたいとして、積極的な買いを手控える向きもあったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、その他金融業、非鉄金属、情報・通信業、輸送用機器、保険業などが値上がり率上位、海運業、繊維製品、水産・農林業、化学、ゴム製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、三菱UFJ<8306>、ホンダ<7267>、クボタ<6326>、太陽誘電<6976>、オリックス<8591>、ZHD<4689>、ダイキン<6367>、日本製鉄<5401>、伊藤忠<8001>、東芝<6502>などが上昇。他方、ファーストリテ<9983>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、JAL<9201>、マネックスG<
8698>、ダイフク<6383>などが下落している。
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