日経平均;28269.61;+171.36TOPIX;1899.67;+3.75
[寄り付き概況]
21日の日経平均は171.36円高の28269.61円と続伸して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は反発。ダウ平均は188.11ドル高の34084.15ドル、ナスダックは236.00ポイント高の13535.74で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、パンデミックによる経済封鎖が始まった昨年3月以来で最小水準に改善したため、景気回復期待を受けた買いが再燃し、寄り付き後、上昇。長期金利の低下を受け、ハイテク株も買われた。引けにかけ、イスラエルとハマス当局が停戦で合意したとの報道で、地政学的リスクの後退も好感材料となった。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米国株高を受けた買いが入ったほか、厚労省が米モデルナ製と英アストラゼネカ製の新型コロナワクチンを今日、承認する見通しとなり、ワクチン普及による経済活動の本格回復への期待感が高まり、東京市場の株価支援要因となった。一方、米財務省が1万ドル以上の暗号資産(仮想通貨)の送金を報告することを義務付ける方針を発表したこともあり、暗号資産の価格変動への警戒感が継続しているほか、政府が東京や大阪などの緊急事態宣言について、延長を視野に検討していると報じられたことなどを受け、新型コロナ感染拡大の足元経済への悪影響が引き続き懸念され、株価の重しとなったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された4月の全国消費者物価指数(CPI)
は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比0.1%下落した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は0.2%下落だった。
セクター別では、精密機器、その他製品、情報・通信業、サービス業、電気機器などが値上がり率上位、銀行業、保険業、ゴム製品、電気・ガス業、陸運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、HOYA<
7741>、富士通<6702>、キーエンス<6861>、アドバンテスト<6857>、ヤマハ発<7272>、エムスリー<2413>、マネックスG<8698>、SUMCO<3436>などが上昇。他方、三菱UFJ<8306>、東京海上<8766>、武田薬<4502>、野村<8604>、7&iHD<3382>、JR東<9020>、ブリヂストン<5108>、第一生命HD<8750>、ANA<9202>などが下落している。
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