日経平均;21947.59;-40.70TOPIX;1605.64;-4.23
[寄り付き概況]
17日の日経平均は前日比40.70円安の21947.59円と10営業日ぶりに反落して始まった。16日の米国株式市場では、サウジアラビアの石油施設が攻撃を受け、中東情勢を巡る地政学リスクへの懸念の高まりに加え、原油相場急騰に伴う世界経済の先行き不透明感などを背景に主要3指数は揃って下落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の21745円となったが、円相場は1ドル108円10銭台と前週末から円安基調を維持している。これらを背景に本日の東京市場では、地政学リスクの高まりや16日発表の中国景気指標を嫌気する動きが朝方から先行した。しかし、今晩から開始される米連邦準備制度理事会(FOMC)を前にした投資家の様子見姿勢は強く、日経平均は売り一巡後に下げ渋る動きとなっている。
セクターでは、原油価格急騰に伴うコスト増への懸念から海運業、空運業、ゴム製品などが軟調であった。売買代金上位では、米ウィーワーク運営会社の新規上場延期が伝わったソフトバンクG<9984>に売りが先行しているほか、トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>、リクルートホールディングス<6098>、日本航空<9201>、ANA<9202>、KDDI
<9433>、JT<2914>、JR東<9020>が軟調な出足。一方で、米長期金利の上昇基調継続を受けた三菱UFJ<8306>や5G基地局整備計画の前倒しが伝わったソフトバンク<9434>のほか、ソニー<6758>、日本電産<6594>は堅調スタートであった。
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