【↑】日経平均 大引け| 急反発、欧米株高や円安でリスク選好の買い優勢 (8月20日)
日経平均株価
始値 37847.85
高値 38236.39(12:45)
安値 37738.30(09:12)
大引け 38062.92(前日比 +674.30 、 +1.80% )
売買高 17億3502万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9630億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、674円の上昇は前日下げ幅と合致
2.米株市場は長期金利低下を背景にハイテク中心に上昇
3.ナスダック指数の8日続伸を受け、投資家心理が改善
4.為替市場で円安が進行し、ハイテクセクターに追い風
5.値上がり銘柄9割占めるも、売買代金は8月に入り最低
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比236ドル高と5日続伸した。米景気懸念の後退で主力株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧州株高に加え、米国株市場で主力ハイテク株中心に買われたことを受け、日経平均株価はリスク選好の地合いとなった。
20日の東京市場は、朝方から大きく買い優勢に傾いた。前日の欧州株市場では独DAXが10連騰を記録するなど上値指向が強く、米国株市場でも長期金利低下を背景に主要株価指数が揃って堅調、相対的に上昇率の高かったナスダック総合株価指数は今年最長となる8日続伸と気を吐いた。これを受けて、本日の東京市場でも投資家のセンチメントが改善し、幅広い銘柄に買い戻しが入った。午後に入ると外国為替市場で一時1ドル=147円台前半まで円安が進み、ハイテク株などを中心に買いの勢いが増した。日経平均は一時700円を超える上昇をみせたが、引け際に伸び悩む形に。本日の上げ幅は674円高で前日の下げ幅と合致している。なお、値上がり銘柄数はプライム市場の90%を占めた。売買代金は3兆9000億円台にとどまり、今月に入ってから初めて4兆円台を割り込んでいる。
個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調な値動き。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>も上昇した。ファーストリテイリング<9983>も物色人気となり、さくらインターネット<3778>はストップ高に買われる展開となった。メルカリ<4385>も値を上げた。あい ホールディングス<3076>、ケアネット<2150>が急騰、M&A総研ホールディングス<9552>も値を飛ばした。ANYCOLOR<5032>も大きく水準を切り上げている。
半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅反落となり、セブン銀行<8410>も利益確定売りに安い。リクルートホールディングス<6098>が売りに押され、日立製作所<6501>も冴えない。味の素<2802>も下落した。ペプチドリーム<4587>、ユニチカ<3103>なども軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、セコム <9735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約290円。うち152円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はセブン&アイ <3382>、リクルート <6098>、味の素 <2802>、三井物 <8031>、日立 <6501>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。うち22円はセブン&アイ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は銀行業、小売業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)陸運業、(3)非鉄金属、(4)空運業、(5)電気・ガス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)卸売業、(4)海運業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△クルーズ <2138> [東証S]
新作ブロックチェーンゲームの事前登録者20万人超え。
△リベラウェア <218A> [東証G]
総合建設の新井組と業務提携開始へ。
△コメ兵HD <2780> [東証S]
7月度大幅増収で着地。
△パス <3840> [東証S]
子会社が新たな微細藻類培養装置と培養技術を提供開始。
△フィナHD <4419> [東証G]
岩井コスモ証券が目標株価1350円に引き上げ。
△Fusic <5256> [東証G]
宇宙ビジネス向けクラウドサービスパッケージ提供開始。
△アライドアキ <6081> [東証G]
Googleオーガニック検索結果にレビューを表示する新機能の提供開始。
△エアトリ <6191> [東証P]
AIプラットフォーム企業と資本・業務提携。
△ツナグGHD <6551> [東証S]
地域新聞社 <2164> と業務提携。
△岩崎通 <6704> [東証S]
株式交換巡る株主の差止仮処分命令の申立てを東京地裁が棄却。
△フォーバル <8275> [東証S]
立会外で自己株式15万2400株の取得を発表。
▼北川精機 <6327> [東証S]
今期営業減益見通しを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)さくらネット <3778>、(3)あいHD <3076>、(4)ケアネット <2150>、(5)M&A総研 <9552>、(6)JIA <7172>、(7)オプティム <3694>、(8)MDV <3902>、(9)北越コーポ <3865>、(10)メルカリ <4385>。
値下がり率上位10傑は(1)セブン&アイ <3382>、(2)瑞光 <6279>、(3)八十二 <8359>、(4)セブン銀 <8410>、(5)DDグループ <3073>、(6)松風 <7979>、(7)佐賀銀 <8395>、(8)味の素 <2802>、(9)セイコーG <8050>、(10)ケイアイ不 <3465>。
【大引け】
日経平均は前日比674.30円(1.80%)高の3万8062.92円。TOPIXは前日比29.40(1.11%)高の2670.54。出来高は概算で17億3502万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1488、値下がり銘柄数は128となった。東証グロース250指数は634.78ポイント(22.75ポイント高)。
[2024年8月20日]
株探ニュース
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