東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1500に迫り、全体の9割を占めた。セクター別では、銀行と小売を除く31業種が上昇し、パルプ紙、陸運、非鉄金属、空運の上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>が堅調だった半面、7&iHD<3382>、リクルートHD<6098>、味の素<2802>、三井物<8031>、日立<6501>が軟化した。
前日の米国市場は、米経済のソフトランディングへの期待から、主要な株価指数が上昇。エヌビディアが4%を超える上昇など半導体株の強い値動きが目立ったこともあり、東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引した。また、日経平均は前引け間際に38000円を回復してきたが、昼休み中の先物市場で上げ幅を広げていたこともあり、後場はインデックス買いが流入する形で上げ幅を広げていた。インデックスに絡んだ商いではあったが、中小型株ではグロース250指数が3%を超える上昇でリバウンド基調を強めており、個人投資家のセンチメントも改善傾向にあるようだ。
なお、23日に国会閉会中に行われる植田和男日銀総裁への答弁や、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による経済見通しについての講演を前に、CTA(商品投資顧問)などによる持ち高調整の動きを進めたといった見方も聞かれていた。8月の世界株安で持ち高を一気に解消していたなか、急ピッチの上昇で買い遅れている投資家も多いとみられている。
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