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【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米中摩擦懸念で終始不安定な値動き (5月10日)

配信元:株探
投稿:2019/05/10 16:12

日経平均株価
始値  21431.81
高値  21584.09(10:59)
安値  21175.33(13:34)
大引け 21344.92(前日比 -57.21 、 -0.27% )

売買高  17億4057万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆1340億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は米中摩擦懸念で5日続落、終盤は押し目買いで下げ渋る展開
 2.日本時間午後1時1分に対中関税の引き上げ実施、世界経済への影響を懸念
 3.前場は143円高で着地するも後場に値を崩す、先物主導で不安定な値動き
 4.値上がり銘柄数と値下がり数は拮抗、個別株はS高相次ぐなど物色意欲旺盛
 5.全体売買代金はオプションSQ算出が絡むも3兆1000億円台まで膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは138ドル安と反落した。米中交渉へ警戒感が高まり、軟調に推移。ただ、トランプ米大統領が今週中の米中合意に向けた可能性をほのめかしたことから引けにかけ、下げ幅は縮小した。

 東京市場では、思惑錯綜のなか終始不安定な値動き。日経平均株価は前場高かったが後場値を崩し、終盤は再び下げ幅を縮小する方向感の定まらない展開だった。

 10日の東京市場は、米中両国の間で再び先鋭化する貿易摩擦問題が意識され不安定な値動きを余儀なくされた。米政府は日本時間本日午後1時1分、中国からの輸入製品2000億ドル分に対し制裁関税を10%から25%に引き上げた。これによる米中関係の悪化や、世界経済に及ぼす悪影響などが嫌気され、主力株中心に買いが見送られた。瀬戸際での米中交渉の進展思惑から前引けの日経平均は143円高で着地したが、後場はその期待が剥落したことから先物主導で売られ、一時220円を超える下げをみせた。ただ、日経平均は目先売られ過ぎとの見方も強く、終盤にかけて買い戻しや押し目買いが入り下げ幅を縮小。東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗するなか、値上がりがやや優勢で個別株の物色意欲は旺盛だった。売買代金も、オプションSQ算出が絡んだとはいえ、3兆1000億円台と高水準だった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が上値追い継続、ソニー<6758>も堅調。武田薬品工業<4502>も買い優勢だった。ZOZO<3092>が高く、SUMCO<3436>安川電機<6506>なども上昇した。ニホンフラッシュ<7820>富士ソフト<9749>ケーズホールディングス<8282>がストップ高となり、日本ユニシス<8056>も一時値幅制限上限に買われた。ヴィンクス<3784>日工<6306>も値を飛ばした。低位ではディー・エル・イー<3686>が物色人気となった。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が売られ、三菱商事<8058>も値を下げた。昭和電工<4004>東海カーボン<5301>の下げも目立つ。元気寿司<9828>、三井E&Sホールディングス<7003>武蔵精密工業<7220>などが大幅安に売られたほか、三菱自動車<7211>も急落した。日立キャピタル<8586>テクマトリックス<3762>なども大きく下値を探る展開に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>ダイキン <6367> 、ユニファミマ <8028>武田 <4502>塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約51円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984>テルモ <4543>NTTデータ <9613>キリンHD <2503>三菱商 <8058> 。押し下げ効果は約114円。うち69円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)機械、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)精密機器、(3)食料品、(4)情報・通信業、(5)その他金融業。

■個別材料株

UNITED <2497> [東証M]
 最大10億円の自社株取得、前期経常は6.8倍増で11期ぶり最高益。
応用技術 <4356> [JQ]
 1-3月期(1Q)経常は2.9倍増益、通期大幅増額。
オリコン <4800> [JQ]
 20年3月期は一株利益52円で5円増配見込む。
ウチヤマHD <6059>
 今期経常は43%増益へ。
WSCOPE <6619>
 大手電池メーカーと長期製品供給で合意。
日信工業 <7230>
 今期税引き前は6%増益へ。
ニホンフラ <7820>
 20年3月期は29%営業増益で3期連続最高益へ。
△ユニシス <8056>
 今期経常は11%増で2期連続最高益、10円増配へ。
ゴールドクレ <8871>
 今期経常は14%増益、10円増配へ。
富士ソフト <9749>
 1-3月期(1Q)経常は32%増益で着地。

▼東海カ <5301>
 今期経常を24%下方修正。
ヨロズ <7294>
 今期経常は44%減益、21円減配へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ニホンフラ <7820> 、(2)DLE <3686> 、(3)ヴィンクス <3784> 、(4)ウチヤマHD <6059> 、(5)ユニシス <8056> 、(6)富士ソフト <9749> 、(7)ケーズHD <8282> 、(8)電子材料 <6855> 、(9)日総工産 <6569> 、(10)ゴールドクレ <8871>
 値下がり率上位10傑は(1)ソウルド <6553> 、(2)元気寿司 <9828> 、(3)プロパティA <3464> 、(4)三井E&S <7003> 、(5)ヨロズ <7294> 、(6)三菱自 <7211> 、(7)武蔵精密 <7220> 、(8)OBARAG <6877> 、(9)テクマト <3762> 、(10)GMOクラウ <3788>

【大引け】

 日経平均は前日比57.21円(0.27%)安の2万1344.92円。TOPIXは前日比1.29(0.08%)安の1549.42。出来高は概算で17億4057万株。東証1部の値上がり銘柄数は1055、値下がり銘柄数は1004となった。日経ジャスダック平均は3406.86円(8.20円安)。

[2019年5月10日]

株探ニュース
配信元: 株探

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