大引けの日経平均は前日比97.73円安の27930.57円となった。東証プライム市場の売買高は10億6905万株、売買代金は2兆8010億円だった。セクターでは非鉄金属、鉱業、電気機器が下落率上位となった一方、陸運、空運、不動産が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の27%、対して値上がり銘柄は70%だった。
個別では、米半導体メモリ大手のマイクロン・テクノロジーの見通し下方修正を受けて半導体関連株が軒並み安となり、レーザーテック<6920>が急落、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>なども大きく下落した。ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、信越化学<4063>など値がさ株も軟調。新光電工<6967>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>のハイテク株や、サイボウズ<4776>、Sansan<4443>、マネーフォワード<3994>のグロース株のほか、住友鉱山<5713>、大阪チタ<5726>、三井物産<
8031>、丸紅<8002>、INPEX<1605>の資源関連も安い。東芝<6502>の買収案への参画が判明したローム<6963>は財務負担への懸念から大幅安。ほか、日産自<7201>、マツダ<
7261>、SUBARU<7270>の自動車関連も軟調だった。
一方、10月訪日外国人旅行者数が前月比で2.4倍に急増したことが判明したことで、JAL<9201>、JR東海<9022>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連が軒並み大幅高。エアトリ<6191>は外資証券による新規買い推奨も手伝い急伸。世界最大級のエチレンプラントを受注したと伝わった日揮HD<1963>、電気自動車
(EV)関連設備の大型受注を発表した平田機工<6258>などが大きく上昇。上半期業績予想を上方修正したヤーマン<6630>は場中値付かずのストップ高比例配分となった。
ほか、塩野義<4507>、第一三共<4568>の医薬品や、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、日本郵政<6178>、サントリーBF<2587>などのディフェンシブ性を有す銘柄が堅調だった。
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