<動意株・5日>(大引け)=ANAP、大泉製、サイジニアなど
大泉製作所<6618.T>=上げ足早める。自動車向けや空調向けに温度センサーを手掛け、高い商品技術力を有している。エレメントは光通信用が好調で、今後は商用サービスが本格化する5G通信インフラ向けで需要開拓が進む公算大。また2次電池用を中心に成長投資を継続しているが21年3月期は新規ラインの設置完了で量産対応が可能となる。5月に社長交代を内定、新経営体制でアフターコロナの成長推進に注力する構えにある。また、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けで空気清浄機のニーズが高まっており、株式市場では同社のセンサーにも需要が高まるとの思惑も浮上、株高を後押ししている面もあるようだ。
サイジニア<6031.T>=一時ストップ高、年初来高値を更新。同社は4日、子会社のデクワスが開発・運営する「KANADE DSP」で、ランドスケイプ(東京都新宿区)が提供する企業データベース「LBC」と連携し、特定のビジネスユーザーを推定してネット広告をターゲティング配信する「デクワス.AD Biz」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。ランドスケイプの「LBC」は、社名、住所といった基本属性から売上高、資本金、従業員数、上場区分、IPアドレスなどの属性情報を保持している日本最大級の企業データベース。一方、サイジニアは複雑ネットワーク理論や人工知能技術によって、個人情報を利用せずに類似するユーザー群を抽出するコミュニティターゲティング技術を持っており、この技術と「LBC」とが連携することで、リモートワーカーなど新しい働き方にも対応したビジネスユーザーにターゲティング配信することが可能になったとしている。
スパークス・グループ<8739.T>=商い膨らませ急動意。独立系資産運用会社で中小型株投資に定評があり、香港などアジアでも子会社を通じ積極展開する。5月27日に、同社が手掛ける「未来創生2号ファンド」が建築土木クラウド運営会社フォトラクション(東京都中央区)への投資を実行したと発表しており、これがマーケットでも注目されている。そのなか、フォトラクションが、建設業に特化した人工知能(AI)を活用し企業の業務を請け負うBPO事業を開始したと一部で報じられており、スパークスの株価を改めて刺激する格好となっている。
ファーマフーズ<2929.T>=急反騰。4日取引終了後に20年7月期第3四半期の連結決算を発表。直近3カ月にあたる2~4月期(第3四半期)の売上高46億6000万円(前年同期比73.9%増)、経常利益13億5300万円(同7.5倍)といずれも四半期ベースで過去最高を達成しており、これを好感する買いが向かった。機能性素材事業の収益拡大が業績をけん引した。主力の「ファーマギャバ」が国内最大手飲料メーカーの主軸ブランド商品に採用されたうえ、海外でも好調を維持したほか、「ボーンペップ」は中国の食品・乳業メーカー向けの需要が旺盛だった。また、OEM事業では自社の機能性食品素材を配合したヘルスケア企業向け栄養バーや、通信販売企業向け飲料への製品供給が増加した。なお、第3四半期累計(19年8月~20年4月)の売上高は111億1200万円(前年同期比41.2%増)、経常損益は2億2500円の赤字となった。
アルチザネットワークス<6778.T>=ストップ高。4日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を30億円から32億4000万円(前期比23.2%増)へ、営業利益を2億5000万円から3億7000万円(同5.0倍)へ、最終利益を1億5000万円から2億6500万円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、主力のモバイルネットワークソリューションで海外販売が計画を下回っているものの、国内では5G向け製品の販売が予想を大きく上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる。また、業績予想の修正に伴い、期末一括配当予想を3円から6円に引き上げた。同時に、NEC<6701.T>とNTTドコモ<9437.T>に5G向けテストソリューションを納入したと発表。また、富士通<6702.T>からは5G向けテストソリューションを使用した基地局の評価業務を受注したとあわせて発表しており、これも好材料視されている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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