2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、米経済指標睨みで日中こう着
・ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反落、米経済指標睨みで日中こう着
日経平均は反落。142.54円安の21742.70円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米株式市場でNYダウは反落し、343ドル安となった。9月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が2カ月連続で節目の50を下回り、2009年6月以来の低水準となったことから、景気減速への警戒感が広がった。為替相場も1ドル=107円台後半と円高方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れを嫌気して140円安からスタート。ただ円相場の伸び悩みなどから、寄り付き後の日経平均は21700円台でのもみ合いが続いた。前場の上下の値幅は55円ほどにとどまり、こう着感が強かった。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割強、対して値上がり銘柄は4割強となっている。
個別では、ソフトバンクG<9984>が3%超下落し、1銘柄で日経平均を約35円押し下げた。その他売買代金上位ではソニー<6758>やキーエンス<6861>、エムスリー<2413>の軟調ぶりが目立ち、トヨタ自<7203>や東エレク<8035>もさえない。安川電<6506>は4%超、楽天<4755>は5%の下落。決算が嫌気されたキユーピー<2809>も大きく売られ、レシップHD<7213>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>が小じっかり。SUMCO<3436>は2%高と堅調だった。前日に大きく売られたコロプラ<3668>が反発し、神戸物産<3038>も物色を集めた。オルトプラス<3672>は商いを伴って大幅続伸し、アトラ<6029>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、機械、鉱業、電気機器などが下落率上位。反面、電気・ガス業、食料品、陸運業などが上昇率上位だった。
前日の米国では製造業景況感の悪化を受けてNYダウが300ドル下落し、本日の東京市場でも米景気減速への警戒感から売りが先行した。ただ、寄り付き後の日経平均は安値圏でこう着感を強めている。前場の東証1部売買代金は1兆円に届いておらず、米市場動向を受けた朝方のポジション調整程度で、商いがさほど膨らんでいないことが窺える。海外に不安定要因を多く抱える一方、国内では売買材料に乏しく、アジアでも中国が連休中とあってやむを得ないところだろう。また、米国では2日にADP全米雇用報告、3日にISM非製造業景況感指数、4日に雇用統計と、引き続き9月の重要経済指標が相次ぎ発表される。8月分と同様に、非製造業景況感の堅調ぶりが製造業の悪化をカバーすると期待する向きもあり、これらの内容を見極めたいとの思惑は強いようだ。
一方、中小型の個別材料株や消費増税・軽減税率導入に絡んだ「レジ関連」、来週発表の「ノーベル賞関連」といったテーマ株が値を飛ばしている。これらの銘柄では個人投資家による値幅取り狙いの物色が活発のようだ。日中の日経平均のこう着感が強いだけに、こうした中小型株の幕間つなぎ的な物色が中心となりそうだ。
■ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで
2日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株安に伴う円買いでドルは107円台に水準を切り下げたが、国内勢の押し目買いが下支えした。
前日発表された米ISM製造業が予想外に低調な内容となり、米国株安を背景とした日本株安で円買いが先行。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測による長期金利の低下でドル売りも強まり、ドル・円は107円60銭台に下げた。
ドルは107円台で値ごろ感による国内勢の押し目買いが入りやすく、アジア市場では米10年債利回りの下げ渋りを受け底堅く推移した。ただ、ランチタイムの日経平均先物は弱含んでおり、目先の日本株安継続への警戒で円買い方向に振れやすい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円64銭から107円76銭、ユーロ・円は117円72銭から117円85銭、ユーロ・ドルは1.0930ドルから1.0941ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・日本エマージェンシーアシスタンス<6063>、アトラ<6029>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・ジョンソン英首相
「10月31日にブレグジットを果たそう。そうすれば2020年に前進できる」(保守党大会説の予定原稿)
【経済指標】
・日・9月マネタリーベース:前年比+3.0%(8月:+2.8%)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:+0.3%、8月:+0.3%)
・英保守党大会最終日(ジョンソン首相演説)
・休場:中国(国慶節、1-7日)
<HH>
・日経平均は反落、米経済指標睨みで日中こう着
・ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反落、米経済指標睨みで日中こう着
日経平均は反落。142.54円安の21742.70円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。
1日の米株式市場でNYダウは反落し、343ドル安となった。9月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が2カ月連続で節目の50を下回り、2009年6月以来の低水準となったことから、景気減速への警戒感が広がった。為替相場も1ドル=107円台後半と円高方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れを嫌気して140円安からスタート。ただ円相場の伸び悩みなどから、寄り付き後の日経平均は21700円台でのもみ合いが続いた。前場の上下の値幅は55円ほどにとどまり、こう着感が強かった。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割強、対して値上がり銘柄は4割強となっている。
個別では、ソフトバンクG<9984>が3%超下落し、1銘柄で日経平均を約35円押し下げた。その他売買代金上位ではソニー<6758>やキーエンス<6861>、エムスリー<2413>の軟調ぶりが目立ち、トヨタ自<7203>や東エレク<8035>もさえない。安川電<6506>は4%超、楽天<4755>は5%の下落。決算が嫌気されたキユーピー<2809>も大きく売られ、レシップHD<7213>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>が小じっかり。SUMCO<3436>は2%高と堅調だった。前日に大きく売られたコロプラ<3668>が反発し、神戸物産<3038>も物色を集めた。オルトプラス<3672>は商いを伴って大幅続伸し、アトラ<6029>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、機械、鉱業、電気機器などが下落率上位。反面、電気・ガス業、食料品、陸運業などが上昇率上位だった。
前日の米国では製造業景況感の悪化を受けてNYダウが300ドル下落し、本日の東京市場でも米景気減速への警戒感から売りが先行した。ただ、寄り付き後の日経平均は安値圏でこう着感を強めている。前場の東証1部売買代金は1兆円に届いておらず、米市場動向を受けた朝方のポジション調整程度で、商いがさほど膨らんでいないことが窺える。海外に不安定要因を多く抱える一方、国内では売買材料に乏しく、アジアでも中国が連休中とあってやむを得ないところだろう。また、米国では2日にADP全米雇用報告、3日にISM非製造業景況感指数、4日に雇用統計と、引き続き9月の重要経済指標が相次ぎ発表される。8月分と同様に、非製造業景況感の堅調ぶりが製造業の悪化をカバーすると期待する向きもあり、これらの内容を見極めたいとの思惑は強いようだ。
一方、中小型の個別材料株や消費増税・軽減税率導入に絡んだ「レジ関連」、来週発表の「ノーベル賞関連」といったテーマ株が値を飛ばしている。これらの銘柄では個人投資家による値幅取り狙いの物色が活発のようだ。日中の日経平均のこう着感が強いだけに、こうした中小型株の幕間つなぎ的な物色が中心となりそうだ。
■ドル・円は下げ渋り、国内勢の押し目買いで
2日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株安に伴う円買いでドルは107円台に水準を切り下げたが、国内勢の押し目買いが下支えした。
前日発表された米ISM製造業が予想外に低調な内容となり、米国株安を背景とした日本株安で円買いが先行。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測による長期金利の低下でドル売りも強まり、ドル・円は107円60銭台に下げた。
ドルは107円台で値ごろ感による国内勢の押し目買いが入りやすく、アジア市場では米10年債利回りの下げ渋りを受け底堅く推移した。ただ、ランチタイムの日経平均先物は弱含んでおり、目先の日本株安継続への警戒で円買い方向に振れやすい。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円64銭から107円76銭、ユーロ・円は117円72銭から117円85銭、ユーロ・ドルは1.0930ドルから1.0941ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・日本エマージェンシーアシスタンス<6063>、アトラ<6029>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップはソフトバンクグループ<9984>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・ジョンソン英首相
「10月31日にブレグジットを果たそう。そうすれば2020年に前進できる」(保守党大会説の予定原稿)
【経済指標】
・日・9月マネタリーベース:前年比+3.0%(8月:+2.8%)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・9月消費者物価指数(前年比予想:+0.3%、8月:+0.3%)
・英保守党大会最終日(ジョンソン首相演説)
・休場:中国(国慶節、1-7日)
<HH>
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