■本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすい
■イオン、24/2上方修正 営業利益2400億円←2200億円
■前場の注目材料:ファナック、VRでロボ設計支援、ツール刷新、米メタ製端末使用
■本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすい
15日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強い相場展開が継続しそうだ。12日の米国市場は、NYダウが118ドル安、ナスダックは2ポイント高だった。12月の卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、早期の利下げ期待から買い先行となった。しかし、ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループは、第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったがコストの上昇が警戒されて大幅に下落しており、NYダウの重荷となった。JPモルガンは予想を上回る決算だったが、利食いに押された。バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴも弱く、決算期待がやや後退する格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の35545円、円相場は1ドル144円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。先週の大幅な上昇に対する過熱感が意識されやすいなか、本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすいだろう。日経平均は連日でマドを空けての上昇となり、12日は十字足を残していることもあり、いったんは調整を挟みたいところである。
また、先週はファーストリテ<9983>の急伸が日経平均を押し上げる格好だった。ファーストリテが落ち着いた値動きをみせてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株への利食いが意識されてくる可能性もありそうだ。また、米国ではJPモルガンが予想を上回る決算ながら買い一巡後は利食いに押されており、他の金融株ついても利食いの動きが目立っていた。次第に本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうだ。
とはいえ、新NISAによる需給要因のほか、チャイナマネーの流入が観測されるなか、インデックスに絡んだ資金は断続的に入りやすいだろう。相場全体の底堅さが意識されやすいなか、相対的には日経平均型優位の展開を想定しておきたい。そのため、東エレク<8035>など半導体株など指数インパクトの大きい値がさ株が利食いに押される局面においては、押し目狙いのスタンスとなろう。
■イオン、24/2上方修正 営業利益2400億円←2200億円
イオン<8267>は2024年2月期業績予想の修正を発表。売上高は9兆9000億円から9兆5000億円、営業利益を2200億円から2400億円に上方修正した。物価高の中で消費者の節約志向を捉え、プライベートブランド(PB)商品の「トップバリュ」の販売が伸びる。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(35577.11、+527.25)
・ナスダック総合指数は上昇(14972.76、+2.58)
・米原油先物は上昇(72.68、+0.66)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化観測
・ファナック<6954>VRでロボ設計支援、ツール刷新、米メタ製端末使用
・パナソニックHD<6752>パナインダストリー、成形材料などで品質不正、外部調査委立ち上げ
・丸紅<8002>ベトナムで蓄電池リユース、現地EV社と覚書
・伊藤忠<8001>環境配慮床材を国内投入、欧州工場で再原料化
・三井物産<8031>社長・堀健一氏、食・医療でエコシステム
・SUBARU<7270>新車のサブスクサービス今夏開始、キントと提携
・マツダ<7261>ロータリーエンジン開発組織、6年ぶり再結成
・トヨタ自<7203>新エンジン開発プロ始動、脱炭素へ技術進化
・IHI<7013>1000kW級電動機、航空機エンジンをハイブリッド化
・川崎重<7012>液化水素供給網構築へエンジ3社と協定
・村田製作所<6981>車載向け右肩上がり、売上高比率、スマホと同等へ
・ニデック<6594>社長・小部博志氏、生成AIビジネス強化
・NTT<9432>NTTコム、ドラレコ映像収集し利活用、道路工事を検知
・楽天G<4755>減損損失160億円、ネットスーパー運営体制変更で
・横河電機<6841>「デジタル人材育成」異業種大手が連携、旭化成など9社参画
・三協立山<5932>EV用アルミ材で新ライン、120億円投資
・西部ガスHD<9536>社長・道永幸典氏、3月めどLNG増設判断
・三井不動産<8801>最高層の木造ビル着工、東京・日本橋に26年竣工
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 12月マネーストックM3(11月:前年比+1.7%)
<海外>
・特になし <ST>
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