日経平均は3日続落。19日の米国市場では、フェイスブックによる情報漏洩問題を巡り、欧米議会で調査を求める動きが活発化。他のハイテク企業でも起こり得るとの懸念も強く、ハイテク株を中心に売りが先行した。また、中国との貿易摩擦問題への懸念も不安視された。こういった流れを受けた日本株市場は、日経平均が21300円を下回って始まると、その後は21300円を挟んでのこう着が続いた。ただ、日銀のETF買い入れへの思惑のほか、祝日前でのポジション調整を伴う買い戻しも意識されやすく、大引けにかけて下げ渋る展開となった。円相場がやや円安に振れて推移したことも、下げ渋る一因となっている。
大引けの日経平均は前日比99.93円安の21380.97円となった。東証1部の売買高は11億8168万株、売買代金は2兆2559億円だった。業種別では、医薬品、電気機器、小売、化学、精密機器、機械が冴えない一方で、電力ガス、保険、証券、非鉄金属、海運、空運が小じっかりだった。
値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は東エレク<8035>となり、2銘柄で日経平均を約42円押し下げた。その他、日東電<6988>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、安川電<6506>が重石となっている。
一方、値上り寄与トップは京セラ<6971>、同2位はKDDI<9433>となった。京セラは弱含みの展開が続いていたが、後場に入るとリバウンドをみせており、プラスに転じると本日の高値圏で取引を終えている。そのほか、ヤマハ発<7272>、エプソン<6724>、日本郵政<6178>がしっかりとなった。日本郵政は業績予想の上方修正のほか、特別配当とする形で配当を増額するとしており、配当志向の資金が向かったようである。エプソンは米系証券が強気格付けを据え置いている。
*15:00現在
日経平均株価 21380.97(-99.93)
値上がり銘柄数 116(寄与度+48.58)
値下がり銘柄数 101(寄与度-148.51)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6971> 京セラ 6014 71 +5.27
<9433> KDDI 2700.5 10 +2.23
<7272> ヤマハ発 3200 50 +1.86
<6724> エプソン 1934 25 +1.86
<6178> 日本郵政 1317 44 +1.63
<8015> 豊通商 3675 40 +1.48
<9983> ファーストリテ 41790 40 +1.48
<8001> 伊藤忠 2048.5 39.5 +1.47
<5714> DOWA 3990 170 +1.26
<1928> 積水ハウス 1866 30.5 +1.13
<9766> コナミHD 5560 30 +1.11
<8766> 東京海上 4960 59 +1.09
<7203> トヨタ 6853 26 +0.96
<9735> セコム 7698 26 +0.96
<2282> 日本ハム 2206 24 +0.89
<7752> リコー 1129 23 +0.85
<5901> 洋缶HD 1580 22 +0.82
<5802> 住友電 1642 20.5 +0.76
<7735> スクリン 9900 100 +0.74
<6473> ジェイテクト 1570 20 +0.74
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6954> ファナック 25920 -880 -32.65
<8035> 東エレク 21390 -250 -9.28
<6988> 日東電 8088 -220 -8.16
<9984> ソフトバンクG 8554 -72 -8.01
<4911> 資生堂 6196 -183 -6.79
<6506> 安川電 4835 -130 -4.82
<4523> エーザイ 6808 -130 -4.82
<4578> 大塚HD 5241 -121 -4.49
<4543> テルモ 5420 -50 -3.71
<4452> 花王 7395 -91 -3.38
<6367> ダイキン 11740 -80 -2.97
<4519> 中外薬 5400 -80 -2.97
<4503> アステラス薬 1589.5 -14.5 -2.69
<2502> アサヒ 5485 -71 -2.63
<4502> 武田 5493 -68 -2.52
<4063> 信越化 10925 -60 -2.23
<8252> 丸井G 2005 -55 -2.04
<4021> 日産化 4180 -55 -2.04
<1963> 日揮 2262 -50 -1.86
<7951> ヤマハ 4615 -50 -1.86
<AK>
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