東京株式(大引け)=1円安、後場終盤に値を消し4日ぶり小反落
大引けの日経平均株価は前日比1円71銭安の1万8430円49銭と4日ぶり小反落。東証1部の売買高概算は18億4106万株、売買代金概算は2兆1592億1000万円。値上がり銘柄数は1091、対して値下がり銘柄数は792、変わらずは132銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドルを超える下げをみせたものの、外国為替市場で1ドル=109円近辺のもみ合いと円安傾向に振れたことで、朝方はリスクを取る動きが継続した。日経平均は前日まで3日続伸していたが、上げ幅は100円弱に過ぎず、騰落レシオなどのテクニカル指標も引き続き底値圏を示していたことから、前場は終始堅調な値動きだった。朝方発表された貿易統計で輸出の好調が確認され、自動車などの輸出株が買われたほか、内需の要である銀行株にも物色の矛先が向いた。ところが、後場に入り2時過ぎから急速に値を消す展開となった。日本郵政に巨額の減損観測が浮上し、全般地合いが悪化した。23日に行われる仏大統領選を見極めたいとの思惑も根強く、積極的な買いが入りにくかった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が上値追い継続、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>も買われた。トヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>なども値を上げたほか、良品計画が物色人気となった。enish<3667.T>はストップ高で買い物を残し、NOK<7240.T>も値を飛ばした。アーレスティ<5852.T>が商いを膨らませ上昇、アドバンテスト<6857.T>、日本写真印刷<7915.T>も買いを呼び込んでいる。
半面、任天堂<7974.T>が利益確定売りに押され、日本郵政<6178.T>も一時大幅に水準を切り下げる場面があった。JAC Recruitment<2124.T>が大きく売られ、日機装<6376.T>も急落した。スタートトゥデイ<3092.T>、いちご<2337.T>、昭和電工<4004.T>なども安い。J-POWER<9513.T>、出光興産<5019.T>などの下げも目立った。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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