日経平均株価
始値 26559.33
高値 26639.99(09:13)
安値 26361.66(14:49)
大引け 26436.39(前日比 -278.03 、 -1.04% )
売買高 10億7265万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0319億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、後場に崩れ一時300円超の下げに
2.英国で確認された新型コロナ変異種による経済への影響を懸念
3.国内も新型コロナ感染拡大への警戒感高まるなか終始売り優勢
4.日銀によるETF買いの思惑もきょうは下げに歯止めかからず
5.値下がり銘柄数は2000を超え、全体の9割超の銘柄が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比37ドル高と反発した。米追加経済対策の成立に向けた期待が膨らみ、売り一巡後は値を戻しプラス圏に浮上した。
東京市場では、朝方から売り優勢の展開となり日経平均株価は下値模索の動きを強めた。後場に売り直され下げ幅は一時300円を超えた。
22日の東京市場は、前日の欧州株全面安の影響もあってリスク回避の売りが終始優勢だった。英国で新型コロナウイルスの変異種の感染が広がっていることが嫌気され、前日の欧州株は軒並み大幅な下げとなった。米国株市場ではNYダウが一時400ドルを超える下げとなったものの、その後は追加経済対策への期待からプラス圏に切り返して引けた。米国株が歯止めをかけたことはポジティブ材料ながら、日本国内でも新型コロナ感染者数の拡大が続くなか、企業業績への影響などが懸念されるところ。東京市場では押し目に買い向かう動きは限定的だった。それでも、前場は日銀のETF買いを期待して下げ渋る場面があったが、後場は先物主導で売り直される展開を余儀なくされた。値下がり銘柄数は2000を超え、東証1部全体の9割超の銘柄が下落した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売られ、任天堂<7974>が軟調、ソニー<6758>も値を下げた。富士フイルムホールディングス<4901>、キーエンス<6861>などが安く、エムスリー<2413>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、オリエンタルランド<4661>も下落した。三谷産業<8285>が急落、神栄<3004>、マネジメントソリューションズ<7033>も大幅安となった。東邦亜鉛<5707>も大きく利食われた。
半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、SUMCO<3436>もプラス圏を維持した。川崎重工業<7012>、シャープ<6753>などもしっかり。トレックス・セミコンダクター<6616>が大幅続伸、低位ではダイトウボウ<3202>が物色人気。日立造船<7004>が商いを伴い高く、オーバル<7727>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>なども上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、キッコマン <2801> 、アドテスト <6857> 、中外薬 <4519> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。うち18円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、ソニー <6758> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約96円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)精密機器、(3)食料品、(4)医薬品、(5)輸送用機器。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△日工営 <1954>
ミャンマー・ヤンゴン市で「グリーンリカバリー促進事業」開始。
△免疫生物研 <4570> [JQG]
韓国のアブコンテックと合弁会社設立へ。
△大日光 <6635> [JQ]
デンソーテンの生産ラインを自社工場内に構築へ。
△ツインバード <6897> [東証2]
東証が信用取引に関する臨時措置を解除。
△コーセル <6905>
三菱UFJMS証券が目標株価を1300円へ引き上げ。
△日立造 <7004>
「ドバイで世界最大級のごみ焼却発電を受注」との報道。
△HOYA <7741>
SMBC日興証券が投資評価を引き上げ。
△ピープル <7865> [JQ]
11月売上高は41%増。
△川辺 <8123> [JQ]
筆頭株主の一広によるTOB価格にサヤ寄せ。
▼アエリア <3758> [JQ]
20年12月期配当予想は7円減配。
▼富士フイルム <4901>
「アビガン」の承認見送り。
▼IBJ <6071>
20年12月期配当予想は3円減配へ。
▼日本ホスピス <7061> [東証M]
20年12月期業績予想を一転減益予想へ下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)TOREX <6616> 、(2)ダイトウボウ <3202> 、(3)テクノメデカ <6678> 、(4)雪国まいたけ <1375> 、(5)りたりこ <6187> 、(6)日立造 <7004> 、(7)オーバル <7727> 、(8)ダイヤHD <6699> 、(9)ダイコク電 <6430> 、(10)コプロHD <7059> 。
値下がり率上位10傑は(1)三谷産業 <8285> 、(2)神栄 <3004> 、(3)MSOL <7033> 、(4)ブラス <2424> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)ブイキューブ <3681> 、(7)稀元素 <4082> 、(8)東京綱 <5981> 、(9)ギフト <9279> 、(10)フィールズ <2767> 。
【大引け】
日経平均は前日比278.03円(1.04%)安の2万6436.39円。TOPIXは前日比27.93(1.56%)安の1761.12。出来高は概算で10億7265万株。東証1部の値上がり銘柄数は141、値下がり銘柄数は2018となった。日経ジャスダック平均は3646.21円(54.38円安)。
[2020年12月22日]
株探ニュース
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