個別では、メルカリ<4385>が週間で6.6%安、PKSHA Technology<3993>が同5.5%安、サンバイオ<4592>が同13.4%安とマザーズ時価総額上位は全般軟調。ただ、ティーケーピー<3479>は同0.2%安にとどまり、マザーズ時価総額2位に浮上した。売買代金上位ではリボミック<4591>やチームスピリット<4397>が売られ、Kudan<4425>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。昨年12月上場銘柄の一角ではロックアップ解除スケジュールが意識されたようだ。一方、アイ・ピー・エス<4390>やメドピア<6095>は大幅高となり、イオレ<2334>やモルフォ<3653>が上昇率上位だった。ジャスダック主力も日本マクドナルドHD<2702>が同2.4%安となるなど全般軟調だったが、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同2.3%高となった。売買代金上位ではスリー・ディー・マトリックス<7777>などが売り優勢で、ビジョナリーHD<9263>が週間のジャスダック下落率トップだった。反面、日本テレホン<9425>は活況を見せ、ソフィアHD<6942>などが上昇率上位に顔を出した。IPOでは4社が新規上場。注目のSansanは大型案件ながら公開価格を上回る初値を付け、その後も値を上げるなど好調な滑り出しとなった。6月21日上場のブランディングテクノロジー<7067>は買い気配のまま初値持ち越しとなっている。
今週の新興市場では、マザーズ指数は現行水準でのもち合いが続きそうだ。ただ中小型株では循環物色の動きが見受けられ、売買はまずまず活発となるだろう。資金移動が速く、一部の銘柄は荒い値動きとなっており、機敏な対応が求められる局面と言える。とはいえ、Sansanなど資金回転が利いている銘柄も散見され、個人投資家の需給状況やマインドはさほど悪くないと考えられる。
マネジメントソリューションズ<7033>やプロレド・パートナーズ<7034>は直近の決算を好感した買いが続く。先週値を下げたチームスピリットなども成長期待は依然高い。また、今週は6月24日にオプトエレクトロニクス<6664>、28日に夢の街創造委員会<2484>、フロイント産業<6312>などが決算発表を予定している。バーコード読み取り装置のオプトエレは第2四半期も好調が続くか注目。出前サイト運営の夢の街創造はシェア拡大へ積極投資中だ。
IPO関連では、インフォネット<4444>など5社が新規上場する。Sansanの好発進を受けて個人投資家の初値買い意欲が高まっており、インフォネットやリビン・テクノロジーズ<4445>は前評判の高さも考慮すると初値を飛ばしそうだ。また、6月27日上場の新日本製薬<4931>はスキンケア商品の「PERFECT ONE」ブランドで知られ、Sansanに次ぐ6月の注目IPOに位置付けられている。
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