個別では、メルカリ<4385>が週間で15.7%高、ミクシィ<2121>が同6.0%高となり、マザーズ指数を押し上げた。メルカリはスマートフォン決済サービス「メルペイ」の提供を開始している。ただ、サンバイオ<4592>が同13.5%安となったほか、Kudan<4425>やジャパンインベストメントアドバイザー<7172>は利益確定売りがかさみ2割前後下落した。MTG<7806>は同44.2%安で週間のマザーズ下落率トップ。今第1四半期決算の進捗率の低さを嫌気した売りが広がり、上場来安値を大きく更新した。一方、売買代金上位ではオンコリスバイオファーマ<4588>が大幅上昇し、好決算のオイシックス・ラ・大地<3182>なども買われた。また、ソフトマックス<3671>などが上昇率上位に顔を出した。ジャスダック主力では、決算発表した日本マクドナルドHD<2702>が同3.7%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.1%高となった。マクドナルドは今期も2ケタの営業増益見通しで、ハーモニックは今期予想を据え置き安心感につながったようだ。ワークマン<7564>は同2.1%安と軟調だった。売買代金上位では今期黒字化見通しのラクオリア創薬<4579>が人気化し、リリカラ<9827>などが週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。反面、経営再建中の大塚家具<8186>は増資や提携を発表したものの売られ、上場廃止となるシベール<2228>が下落率トップだった。
今週の新興市場では、18年4-12月期の決算発表が一巡したことで、個人投資家の物色が東証1部の主力株から中小型株にシフトすることが期待される。しかし、決算発表を通過して大きく値を崩した銘柄が散見されるため、値動きや需給面で選別する動きが強まるだろう。マザーズ主力株も方向感はまちまちで、マザーズ指数は強含みながらも引き続き900pt手前で推移しそうだ。
マザーズの好業績銘柄ではUUUM<3990>が高値圏で推移しているほか、ラクス<3923>が戻り歩調を強めている。ジャスダックのUTグループ<2146>や鈴茂器工<6405>では一部証券会社の目標株価引き上げが観測されているが、決算発表が一巡してレーティングや目標株価を見直す動きが相次ぎそうだ。改めて決算内容に注目してみるのも良いだろう。なお、先週末はALBERT<3906>などが決算発表している。ビッグデータ分析で注目されるALBERTは業績の高い伸びが続く見通し。
IPO関連では、2月22日に識学<7049>がマザーズへ新規上場する。19年最初のIPOとなる。業績成長率が高いうえ、公開規模が小さいため、個人投資家の初値期待は高まっているようだ。なお、先週はカオナビ<4435>(3月15日、マザーズ)など6社の新規上場が発表されており、3月のIPO件数は現時点で11社まで増えている。
<FA>
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