日経平均株価
始値 31864.12
高値 32217.43(15:00)
安値 31798.72(09:02)
大引け 32217.43(前日比 +693.21 、 +2.20% )
売買高 14億7600万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8712億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は上昇加速、高値引けで今年最大の上げ幅に
2.米株大幅高受けリスク選好、33年ぶり3万2000円台へ
3.円安進行も追い風となり、主力株はじめ物色意欲旺盛
4.個別では半導体関連やAI関連株への買いが目立つ展開
5.値上がり銘柄数は全体の9割占め、売買代金も高水準
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比701ドル高と続伸した。懸念された債務不履行(デフォルト)の回避や市場予想を上回る米雇用統計を好感して買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買いが加速する展開となり、日経平均株価は続急騰、33年ぶりに3万2000円台を回復した。
5日の東京市場は、リスクオン一色の地合いとなり、日経平均は大幅高で始まった後も、ジリジリと水準を切り上げる展開となった。前週末の米国株市場でNYダウが今年最大の上げ幅を記録したことを受け、東京市場でも先物主導で全体指数が押し上げられる展開に。米国では債務上限問題が解決し、発表された5月の米雇用統計が、インフレの鈍化を示す内容であったことなどが好感された。そうしたなかも米長期金利は上昇しており、外国為替市場では日米金利差を背景に円安が進行、輸出セクター中心に追い風となった。日経平均は3万2000円台を大きく上回り、この日の高値で引けている。売買代金は3兆8000億円超と高水準、値上がり銘柄数は1600を上回り、プライム市場の9割近くを占めた。
個別では、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>などの半導体主力株が買われ、ソフトバンクグループ<9984>も後半伸び悩んだが堅調。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株や日本製鉄<5401>など鉄鋼株、日本郵船<9101>など海運も買われた。三菱重工業<7011>も高い。ユーザーローカル<3984>が値上がり率トップとなり、ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>といった人工知能(AI)関連株が物色人気に。日立建機<6305>、マツダ<7261>、安川電機<6506>なども上昇した。
半面、東京電力ホールディングス<9501>が売られ、北陸電力<9505>は大幅安。楽天グループ<4755>も冴えない。ニトリホールディングス<9843>が売りに押された。アインホールディングス<9627>が急落したほか、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>なども値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約257円。うち129円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、楽天グループ <4755>、東電HD <9501>、中部電 <9502>、T&D <8795>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約4円。うち3円はKDDI1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は電気・ガス業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)機械、(2)海運業、(3)繊維製品、(4)鉱業、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)その他製品、(5)保険業。
■個別材料株
△クリアル <2998> [東証G]
5月のファンド組成を引き続き材料視。
△アクセルM <3624> [東証G]
プレイシンクと連携し「HIGH CARDデジタルトレカコレクション」を開始。
△ブレインP <3655> [東証P]
AI関連相場で急速に人気化。
△ディディエス <3782> [東証G]
ID管理とSSO機能を一元化した「EVECLOUD」を発売。
△ユーザーロカ <3984> [東証P]
AI関連の“リアル成長株”として脚光。
△フィーチャ <4052> [東証G]
独ボッシュとの資本・業務提携がビッグサプライズに。
△AIクロス <4476> [東証G]
ホワイトカラーのAI代替ニーズ拡大で追い風。
△デルタフライ <4598> [東証G]
急性骨髄性白血病対象の治験スケジュールを材料視。
△近鉄GHD <9041> [東証P]
中期計画の営業利益目標引き上げを好感。
△ファストリ <9983> [東証P]
5月国内ユニクロ既存店売上高が6ヵ月連続で前年上回る。
▼ハイレックス <7279> [東証S]
23年10月期業績予想の下方修正を嫌気。
▼アインHD <9627> [東証P]
24年4月期は2%営業減益見込む。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ユーザーロカ <3984>、(2)ブラス <2424>、(3)ブレインP <3655>、(4)HEROZ <4382>、(5)JNS <3627>、(6)ホーチキ <6745>、(7)日立建機 <6305>、(8)Appier <4180>、(9)マツダ <7261>、(10)オーケストラ <6533>。
値下がり率上位10傑は(1)アインHD <9627>、(2)北陸電 <9505>、(3)東電HD <9501>、(4)ピックルス <2935>、(5)リニカル <2183>、(6)ビジ太田昭 <9658>、(7)システムソフ <7527>、(8)F&LC <3563>、(9)UT <2146>、(10)カチタス <8919>。
【大引け】
日経平均は前日比693.21円(2.20%)高の3万2217.43円。TOPIXは前日比37.09(1.70%)高の2219.79。出来高は概算で14億7600万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1625、値下がり銘柄数は164となった。東証マザーズ指数は777.48ポイント(19.63ポイント高)。
[2023年6月5日]
株探ニュース
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