日経平均株価
始値 29749.71
高値 29960.93(10:59)
安値 29681.25(09:02)
大引け 29808.12(前日比 +31.32 、 +0.11% )
売買高 11億9059万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7093億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、買い一巡後は上げ幅を縮小する展開
2.米国株市場で主要株指数が揃って軟調で買い手掛かり材料難に
3.日経平均3万円大台に近づくと戻り売り圧力が上値を押さえる
4.日本時間今晩の10月米小売売上高の結果を見極めたいとの思惑
5.中小型株には売りも目立ち値上がり銘柄数を値下がりが上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比12ドル安と小幅に反落した。米10年債利回りが上昇するなか、ハイテク株などが軟調に推移した。
東京市場では、方向感の定まらない展開となり日経平均株価は途中買い優勢に傾く場面もあったものの、その後は値幅を縮小し、結局小幅高で引けた。
16日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数などの主要株指数が上昇一服となったことを受け、買い手掛かり材料難のなか一進一退の展開となった。朝方は日経平均が小幅に安く始まったが、その後は買いが厚くなり、前場後半に先物絡みで180円あまり上昇する場面もあった。しかし、3万円大台に近づくと主力株に戻り売りが出て、全体指数も上げ幅を縮小する展開を強いられた。日本時間今晩に予定される10月の米小売売上高などの重要経済指標発表を控え、積極的に上値を買い進む動きは見られなかった。半導体関連の主力株に買いが集まった一方、海運株などに売り圧力が強かった。TOPIXも小幅プラス圏を維持したが、中小型株に利益確定の動きも観測され、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく上値を伸ばしたほか、東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>なども上昇した。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も高い。トレックス・セミコンダクター<6616>が急伸、チェンジ<3962>、スノーピーク<7816>が急騰、クロス・マーケティンググループ<3675>なども値を飛ばした。グレイステクノロジー<6541>も高い。
半面、リクルートホールディングス<6098>が値を下げたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も売りに押された。SMC<6273>も水準を切り下げた。マネックスグループ<8698>が安く、みずほフィナンシャルグループ<8411>も冴えない。ヤーマン<6630>が急落、スカラ<4845>、インフォマート<2492>なども大きく値を下げた。アウトソーシング<2427>の下げも目立っている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、ネクソン <3659> 、ソニーG <6758> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、NTTデータ <9613> 、エーザイ <4523> 、ファナック <6954> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約52円。うち28円はリクルート1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)輸送用機器、(3)保険業、(4)その他製品、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証M]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△タスキ <2987> [東証M]
12月9日を基準日として1→2の株式分割を実施。
△チェンジ <3962>
21年9月期最終利益倍増で今期も2ケタ成長見通し。
△日本情報C <4054> [東証M]
今6月期第1Q利益急回復受け底値圏離脱鮮明。
△セルソース <4880> [東証M]
アシックス <7936> などとスマートシューズを用いた医療分野の共同研究を開始。
△ヒューマンA <6575> [東証M]
三井物産 <8031> が1株915円でTOB実施。
△ジモティー <7082> [東証M]
21年12月期業績予想を上方修正。
△ソーダニッカ <8158>
100万株を上限とする自社株買いを実施。
△デジタリフト <9244> [東証M]
Shopify運用支援サービスの提供を開始。
△プロカン <9246> [東証M]
政府のDX支援が追い風となり21年12月業績予想を上方修正。
▼リクルート <6098>
4~9月期営業利益3倍化も目先利益確定売り。
▼ホープ <6195> [東証M]
22年6月期の利益予想取り下げを嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スノーピーク <7816> 、(2)TOREX <6616> 、(3)チェンジ <3962> 、(4)クロスマーケ <3675> 、(5)マイネット <3928> 、(6)ソーダニッカ <8158> 、(7)キャリインデ <6538> 、(8)グレイス <6541> 、(9)ダブスタ <3925> 、(10)レアジョブ <6096> 。
値下がり率上位10傑は(1)ヤーマン <6630> 、(2)UMCエレ <6615> 、(3)スカラ <4845> 、(4)パイプドHD <3919> 、(5)インフォMT <2492> 、(6)フリュー <6238> 、(7)虹技 <5603> 、(8)ミダックHD <6564> 、(9)ミルボン <4919> 、(10)アウトソシン <2427> 。
【大引け】
日経平均は前日比31.32円(0.11%)高の2万9808.12円。TOPIXは前日比2.31(0.11%)高の2050.83。出来高は概算で11億9059万株。東証1部の値上がり銘柄数は890、値下がり銘柄数は1189となった。日経ジャスダック平均は4022.84円(17.03円高)。
[2021年11月16日]
株探ニュース
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