東京株式(大引け)=325円高、米株高と円安進行を好感して続伸
大引けの日経平均株価は前営業日比325円87銭高の2万1645円42銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は15億4778万株、売買代金概算は2兆6536億円。値上がり銘柄数は1327、対して値下がり銘柄数は677、変わらずは77銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好の流れが強まった。前日の米国株市場ではNYダウが開始早々に500ドルを超える下落となったが、その後は切り返し結局230ドル高と続伸、投資家の不安心理が後退した。クドロー米国家経済会議委員長が両国間での貿易戦争の可能性を強く否定したことが買い安心感につながり、この流れが東京市場にも波及する形となった。外国為替市場でもリスクオンを反映して1ドル=107円近辺と円安に振れたことも輸出セクター中心に追い風となった。海外ヘッジファンドの買い戻しも全体相場に浮揚力を与えたとみられる。日経平均は一時400円以上の上昇をみせ、フシ目となっていた2万1500円台を通過して2万1700円台まで買われる場面があった。引けにかけ伸び悩んだものの総じて買い意欲は旺盛で、全体売買代金も2兆6000億円台と3月28日以来の水準に膨らんだ。
個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が買われ、三井不動産<8801.T>が物色人気となった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも買い優勢。ソニー<6758.T>が堅調、資生堂<4911.T>も上値を追った。ヴィンクス<3784.T>がストップ高に買われたほか、サイバーコム<3852.T>、ペッパーフードサービス<3053.T>も値を飛ばした。インターアクション<7725.T>、PCIホールディングス<3918.T>なども上昇した。
半面、マネックスグループ<8698.T>は大きく利食われた。また、ダイフク<6383.T>、ブイ・テクノロジー<7717.T>も冴えない。ネクステージ<3186.T>が大幅安、東邦チタニウム<5727.T>も売り込まれた。マクロミル<3978.T>、ジャパンディスプレイ<6740.T>が値を下げ、ソースネクスト<4344.T>、日本冶金工業<5480.T>なども下値を探る展開となった。
出所:minkabuPRESS
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