米国株はまちまちだが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発したことや、時価総額が大きい銘柄への買い継続などが影響し、日経平均はマドを伴う上昇で取引を開始。指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が好決算で買われたことや、朝方のオプション特別清算指数(SQ)算出にからんだ売買フローが買いに傾いたことなども影響し、寄付き後の日経平均は35839.65円まで上昇する場面が見られた。買い一巡後は、さすがに5日続伸で上げ幅が2000円を超えていることなどから、短期的な過熱感も意識されて上値は重くなったが、35500台で取引を終了した。なお、1月SQ値の速報値は36,025.97円と幻のSQ値となった。
大引けの日経平均は前日比527.25円高(+1.50%)の35577.11円となった。東証プライム市場の売買高は18億3821万株、売買代金は5兆496億円だった。セクターでは、鉱業、その他製品、精密機器、サービス業、卸売業などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、パルプ・紙、銀行業、空運業、電気・ガス業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は33%、対して値下がり銘柄は63%となっている。
日経平均採用銘柄では、昨日、業績発表したファーストリテが急伸し日経平均を200円超押し上げた。このほか、一部証券会社のレポートを材料にニトリHD<9843>、SUMCO<3436>が買われたほか、富士フイルム<4901>、サッポロHD<2501>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>も上昇。また、任天堂<7974>も買われ、連日で分割考慮後の上場来高値を更新した。
一方、昨日決算を発表したセブン&アイHD<3382>は買い一巡後はマイナス圏で推移したほか、LINEヤフー<4689>、ネクソン<3659>がさえない。その他の銘柄では、決算がネガティブ視されてディップ<2379>、わらべや日洋HD<2918>がきつい下げとなった。
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