個別では、ミクシィ<2121>が週間で0.3%安にとどまったが、サイバーダイン<7779>が同5.3%安、そーせいグループ<4565>が同4.6%安とマザーズ時価総額上位は全般軟調だった。サンバイオ<4592>やティーケーピー<3479>などの準主力株も同様だった。また、従前に人工知能(AI)関連として人気化したディジタルメディアプロフェッショナル<3652>(DMP)は手仕舞い売りがかさみ、週間のマザーズ下落率トップとなった。直近IPO銘柄のみらいワークス<6563>も下げが目立った。反面、フィル・カンパニー<3267>は定款変更や一部報道で事業拡大期待が高まり、上昇率トップとなった。ロードスターキャピタル<3482>も「不動産テック」関連として人気だった。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同0.5%安、セリア<2782>が同3.6%安となるなどおおむね軟調だった。ただ、エン・ジャパン<4849>は2.6%高となり、人材関連銘柄が比較的堅調だった。また、直近で株価急伸していたワイエスフード<3358>やエムケー精工<5906>が利益確定売りに押され、週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。一方、セコム<9735>との業務提携を発表したアール・エス・シー<4664>や、宇宙関連などとして関心を集めたニチダイ<6467>は大きく値を飛ばした。
今週の新興市場も、相場全体の地合い睨みで神経質な展開が続きそうだ。金融緩和後退への思惑や米長期金利の上昇圧力の強まりにより、世界的に株高一服の流れとなるなか、中小型株についても積極姿勢には転じにくいだろう。新興市場でも今週から主力企業の決算発表が本格化するため、個別対応が中心の展開となりそうだ。
今週は、2月5日にアドウェイズ<2489>、ジーンテクノサイエンス<4584>、6日にビーマップ<4316>、UEX<9888>、7日にそーせい、グレイステクノロジー<6541>、ジャパンエレベーターサービスHD<6544>(JESHD)、ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>、8日にUTグループ<2146>、夢真HD<2362>、エン・ジャパン、大塚家具<8186>、9日に力の源HD<3561>、DMP、PKSHA Technology<3993>、中村超硬<6166>、ハーモニックなどが決算発表を予定している。人材サービス会社やグレイス、JESHD、ヴィスコ、中村超硬などは業績期待が高そうだ。
IPO関連では、2月6日からMマート<4380>のブックビルディング(BB)期間となる。仮条件は目論見書の想定発行価格を挟んだレンジで決定した。市場環境の変化が投資家のIPO参加姿勢にも影響を与えるか、BBの動向を注視したい。また、ジェイテックコーポレーション<3446>は9日に仮条件が発表される。
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