日経平均株価
始値 33200.63
高値 33657.87(14:05)
安値 33154.68(09:05)
大引け 33575.14(前日比 +186.23 、 +0.56% )
売買高 13億0860万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8945億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、欧米株安嫌気も朝安後に切り返す
2.中国や香港株は軟調、一方で為替の円安が追い風に
3.ハイテク値がさ株が買われ、日経平均を押し上げる
4.ソフトバンクGが売買代金トップ浮上、株価も上昇
5.売買代金は前日と同水準の3.9兆円、活況商いが続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比245ドル安と続落した。FRB議長の議会証言を控えて金融引き締め長期化を警戒した売りが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株安を受け朝方は日経平均株価が安かったものの、その後は押し目買いが優勢となり上昇に転じた。
21日の東京市場は、取引開始時はリスクオフの流れが意識されていた。前日の欧州株市場がほぼ全面安商状で、米国株市場でもNYダウなど主要株価指数がいずれも下落しており、これを受けて日経平均は下落して始まった。しかし、その後は海外投資家とみられる買いが下値を拾う形で戻り足となった。中国経済の減速が取り沙汰されるなか、中国・上海株や香港株などが安く手控えムードは拭えなかったが、取引時間中に外国為替市場でドル高・円安に振れたことが追い風となった。先物主導のインデックス買いや、指数寄与度の高いハイテク値がさ株が買われたことで、日経平均が押し上げられた面もある。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の6割にとどまったが、売買代金は前日と同水準の3兆9000億円弱まで膨らみ、商いは活況だった。
個別では、売買代金トップに躍り出たソフトバンクグループ<9984>が上値指向を明示、売買代金2位のレーザーテック<6920>も高い。ソシオネクスト<6526>も商いを伴い値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、日本製鉄<5401>、三菱重工業<7011>も頑強。SMC<6273>も買われた。ダイコク電機<6430>、コニシ<4956>が急騰、レノバ<9519>も値を飛ばした。ベイカレント・コンサルティング<6532>も高い。
半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、ソニーグループ<6758>も値を下げた。信越化学工業<4063>も軟調。リクルートホールディングス<6098>も売られた。さくらインターネット<3778>が大きく利食われたほか、三栄建築設計<3228>が大幅安、コーセル<6905>の下げも目立った。パンチ工業<6165>、JNSホールディングス<3627>、アトラエ<6194>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約149円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、ソニーG <6758>、リクルート <6098>、ネクソン <3659>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。
東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)鉄鋼、(4)水産・農林業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)その他製品、(4)石油石炭製品、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△雪国まいたけ <1375> [東証P]
キノコ主原料の代替肉開発を材料視。
△SDSHD <1711> [東証S]
太陽光発電設備の評価事業化へ業務提携を締結。
△フロンテオ <2158> [東証G]
日本郵政 <6178> [東証P]との取り組み発表。
△F-ブレイン <3927> [東証G]
AI全盛時代のマルウェア対策で注目。
△アララ <4015> [東証G]
23年8月期は一転営業黒字化予想に修正。
△コニシ <4956> [東証P]
300万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△INC <7078> [東証G]
南相馬市と共同で衛星データを活用した農業行政効率化の実証に着手。
△タムロン <7740> [東証P]
配当予想の増額修正と自社株消却を好感。
△ランビジネス <8944> [東証S]
賃貸用不動産売却で特別利益計上へ。
△レノバ <9519> [東証P]
ブラックロックの大量保有で思惑買い。
▼三栄建築 <3228> [東証P]
元社長の金銭供与で東京都公安委が暴排勧告。
▼プログリット <9560> [東証G]
連日高値の反動で利益確定売り。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ダイコク電 <6430>、(2)コニシ <4956>、(3)レノバ <9519>、(4)フリュー <6238>、(5)三光合成 <7888>、(6)雪国まいたけ <1375>、(7)スルガ銀 <8358>、(8)カチタス <8919>、(9)力の源HD <3561>、(10)粧美堂 <7819>。
値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)三栄建築 <3228>、(3)コーセル <6905>、(4)りたりこ <7366>、(5)Appier <4180>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)JMDC <4483>、(8)パンチ <6165>、(9)JNS <3627>、(10)アトラエ <6194>。
【大引け】
日経平均は前日比186.23円(0.56%)高の3万3575.14円。TOPIXは前日比11.16(0.49%)高の2295.01。出来高は概算で13億0860万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1119、値下がり銘柄数は648となった。東証マザーズ指数は864.77ポイント(6.43ポイント高)。
[2023年6月21日]
株探ニュース
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