日経平均株価
始値 29770.39
高値 30026.40(10:52)
安値 29755.47(09:03)
大引け 29921.09(前日比 +154.12 、 +0.52% )
売買高 14億1937万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9091億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は6日続伸、朝方に3万円大台を回復する場面も
2.NYダウとS&P500は連日最高値、ナスダック指数も反発
3.世界景気回復期待を背景に海運や空運など景気敏感株買われる
4.米長期金利上昇一服で半導体などハイテク株も買い戻される
5.後場は連騰疲れで伸び悩む展開も東証1部の7割の銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比174ドル高と7日続伸した。米追加経済対策の成立に伴い、景気回復の期待から幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を受けリスクオンの流れが継続、日経平均株価は前場取引時間中に3万円大台を回復する場面もあったが後場は伸び悩んだ。
前日の米国株市場でNYダウが7日続伸と昨年8月以来となる連騰記録で最高値を連日更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も切り返しに転じたことを受け、本日の東京市場は追い風が意識された。日米の中銀による金融政策会合を目前に控え、寄り付きは売り買いが交錯しマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は水準を切り上げ、前場中ごろから上げ足に勢いがついた。グローバル景気の回復期待を背景に海運株や空運株が軒並み高に買われる一方、米長期金利の上昇一服を受け半導体関連などのハイテク株にも買い戻しが入った。不動産、小売り、建設株など内需株も堅調だった。日経平均は取引時間中としては約3週間ぶりに3万円大台を回復する場面がったが、後場に入ると前日までの連騰疲れもあって上げ幅を縮小する展開に。ただし東証1部の約7割の銘柄が上昇するなど個別物色意欲は旺盛だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>は2000円を超える上昇をみせた。ソニー<6758>もしっかり。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>、日本電産<6594>も買い優勢。日本郵船<9101>、商船三井<9104>などへの買いが目立つ。ユーグレナ<2931>は値上がり率トップ。明治海運<9115>が値を飛ばし、モバイルファクトリー<3912>も大幅高。三井ハイテック<6966>も物色人気。
半面、売買代金トップの楽天<4755>は利益確定売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も後場値を消した。マネックスグループ<8698>が大幅安。トヨタ自動車<7203>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。Link-U<4446>、マネーパートナーズグループ<8732>が大きく値を下げ、トリケミカル研究所<4369>、宮越ホールディングス<6620>なども売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約125円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ファストリ <9983> 、オリンパス <7733> 、塩野義 <4507> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約34円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)その他製品、(4)不動産業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)銀行業、(3)石油石炭製品、(4)証券商品先物、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△ユーグレナ <2931>
バイオジェット燃料開発完了で商業化。
△セキュアヴェ <3042> [JQG]
3月末を基準日として1→2に株式分割。
△ビーロット <3452>
15万株を上限とする自社株をToSTNeT-3で取得。
△グッドコムA <3475>
マンション販売が好調で第1四半期営業利益は65%増。
△ポールHD <3657>
22年1月期営業益予想7%増で1円増配。
△Pアンチエイ <4934> [東証M]
通販好調で21年7月期業績予想を上方修正。
△ロゼッタ <6182> [東証M]
“言語フリー分野”開拓で存在感高める。
△エアトリ <6191>
コスト削減の成果で21年9月期営業利益予想を上方修正。
△三井ハイテク <6966>
22年1月期は24%営業増益で6円増配を見込む。
△Aクリエイト <8798>
21年9月期業績及び配当予想の上方修正と株式分割を好感。
▼ジェネパ <3195> [東証M]
第1四半期は最終赤字が拡大。
▼GAテクノ <3491> [東証M]
第1四半期営業損益は赤字幅が拡大。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ユーグレナ <2931> 、(2)わかもと <4512> 、(3)明治海 <9115> 、(4)モバファク <3912> 、(5)GMOペパボ <3633> 、(6)ポールHD <3657> 、(7)フージャース <3284> 、(8)ビーロット <3452> 、(9)三井ハイテク <6966> 、(10)Aクリエイト <8798> 。
値下がり率上位10傑は(1)マネックスG <8698> 、(2)システムソフ <7527> 、(3)リンクユー <4446> 、(4)セイノーHD <9076> 、(5)マネパG <8732> 、(6)ACCESS <4813> 、(7)トリケミカル <4369> 、(8)セレス <3696> 、(9)ティアック <6803> 、(10)宮越HD <6620> 。
【大引け】
日経平均は前日比154.12円(0.52%)高の2万9921.09円。TOPIXは前日比12.77(0.65%)高の1981.50。出来高は概算で14億1937万株。東証1部の値上がり銘柄数は1529、値下がり銘柄数は592となった。日経ジャスダック平均は3884.74円(17.98円高)。
[2021年3月16日]
株探ニュース
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