■インテM <7072> 1,352円 (+235円、+21.0%) 一時ストップ高
インティメート・マージャー <7072> [東証G]が4日ぶりに急反騰。29日午前11時30分ごろ、提供する共通IDソリューション「IM-UID」に対応したヘッダー・ビディングソリューション「Prebid.js」のUserIDモジュールを、Googleアドマネージャーのパブリッシャー指定の識別子(PPID)と連携したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。
■エーザイ <4523> 7,704円 (+920円、+13.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。エーザイ <4523> [東証P]が連日のストップ高。同社は28日、米バイオジェン
■長野銀 <8521> 1,351円 (+142円、+11.8%)
長野銀行 <8521> [東証S]が3日続急騰。八十二銀行 <8359> [東証P]も高かった。28日の取引終了後、両社はそれぞれ経営統合に関する基本合意書を締結したと発表した。これを受けて、両社の統合にシナジーを期待した買いが集まった。23年6月1日をメドに、八十二を完全親会社、長野銀を完全子会社とする株式交換による経営統合を目指す。株式交換比率は、今後協議するという。これに伴い、長野銀が上場廃止となる予定。
■タカラインフ <9281> 126,200円 (+11,700円、+10.2%)
タカラレーベン・インフラ投資法人 <9281> [東証IF]が急反騰。28日の取引終了後、グリーンエネルギー(東京都港区)がタカラインフに対し、非公開化を目的にTOBを実施することが明らかとなった。TOB価格は1口12万7000円とされており、これにサヤ寄せする格好となった。グリーンエネルギーは、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]傘下の三井住友銀行とSMFLみらいパートナーズ、タカラレーベン <8897> [東証P]の3社との間でそれぞれ匿名組合契約を締結しており、同TOBの成立を条件に3社から匿名組合出資を受ける予定にある。買い付け予定数は27万8671口(下限17万9219口、上限設定なし)で、買い付け期間は29日から11月11日まで。なお、TOB成立後に同投資法人は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は28日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■イマジカG <6879> 956円 (+68円、+7.7%)
東証プライムの上昇率7位。IMAGICA GROUP <6879> [東証P]が3日続急伸。同社は映像制作の大手だがメタバース分野に注力姿勢をみせており、東京ガールズコレクションではメタバース空間上に再現された会場での映像をプロデュースするなど存在感を示している。直近ではNTTドコモが28日に、 メタバースなどデジタルの最先端サービスを手掛ける「NTTコノキュー」を10月1日から本格的に始動することを発表しており、これがイマジカGの株価も刺激する格好となった。このほかメタバース関連株ではフィールズ <2767> [東証P]やグリー <3632> [東証P]、共同ピーアール <2436> [東証S]、ドリコム <3793> [東証G]など軒並み人気となった。
■ジーニー <6562> 1,230円 (+80円、+7.0%)
ジーニー <6562> [東証G]が急反発。28日の取引終了後、同社が開発・運営するデジタル屋外広告プラットフォーム「GENIEE DOOH」が、「グーグル」の提供するDSP「ディスプレイ&ビデオ360」と連携を開始すると発表しており、これが好感された。「ディスプレイ&ビデオ360」は、「Google Marketing Platform」のプロダクトの一つで、キャンペーンのプランニングからクリエイティブのデザインと管理、オーディエンスデータの整理と活用、広告枠の検索と購入、キャンペーンの測定と最適化までを行うことができるツール。今回の連携により、広告配信の強化、「ディスプレイ&ビデオ360」からのDOOH広告枠買い付けが可能になるとしている。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■ブロードE <4415> 1,250円 (+80円、+6.8%) 一時ストップ高
ブロードエンタープライズ <4415> [東証G]が急反発。28日の取引終了後、三菱地所 <8802> [東証P]との間で協業に向けた基本合意書を締結したと発表しており、これを材料視した買いが向かったようだ。ブロードEが提供するマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」と、三菱地所が開発した総合スマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を軸にしたIoTサービスの販売パッケージの構築に着手する。
■セキチュー <9976> 1,878円 (+118円、+6.7%)
セキチュー <9976> [東証S]が急伸。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日-8月20日)単独業績について、売上高が155億円から155億5700万円へ、営業利益が5億5000万円から7億5800万円へ、純利益が3億5000万円から5億2800万円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。会計基準の変更に伴い対前年同期増減率はないものの、リフォーム・エクステリア部門、建築資材部門などが好調に推移したほか、商品単価の上昇もあって売上高は概ね予想通りの推移となったという。加えて、売上総利益率の改善や各種経費の削減に努めたことが寄与したとしている。
■デコルテHD <7372> 1,229円 (+77円、+6.7%)
デコルテ・ホールディングス <7372> [東証G]が急反発。同社は婚礼写真を自社スタジオで撮るフォトウエディング事業を主力にアニバーサリーフォト事業なども手掛けるが、28日取引終了後、ミクシィ <2121> [東証P]と資本・業務提携契約を締結したことを発表した。モバイル向けゲームをはじめエンターテインメント事業に幅広く展開するミクシィとの提携による業容拡大に期待する形で投資資金が流入した。
■スピー <4499> 2,480円 (+140円、+6.0%)
Speee <4499> [東証S]が4日ぶりに急反発。29日午前10時ごろ、子会社Datachainが、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)と技術提携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の技術提携は、価格の安定性を実現するように設計された暗号資産であるステーブルコインの発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いたデジタル証券のクロスチェーン決済の実現に向けて、プログマコイン上で発行されたステーブルコインを用いた、異なるブロックチェーン基盤上のデジタル証券のDVP(デリバリー・バーサス・ペイメント)決済の商用化を目指すもの。プログマコイン上のDVP決済は23年に商用化予定だが、異なるブロックチェーン基盤間のクロスチェーン決済についても24年までの商用化を目指すとしている。
■フライト <3753> 452円 (+24円、+5.6%) 一時ストップ高
フライトホールディングス <3753> [東証S]が急反発。28日の取引終了後、21年に発表した市販のAndroid携帯を使ってカードのタッチ決済を実現する「Tapion(タピオン)」のサービスインに向けて、子会社フライトシステムコンサルティングが新たに決済センターを構築し、NTTデータ <9613> [東証P]の拡張性の高い決済伝送サービス「CAFIS GlobalGEAR」に接続して運用を開始すると発表したことが好感された。「Tapion」は、専用アプリをインストールするだけで、Andoroidスマートフォンが決済端末として使えるようになるサインレス、暗証番号レスでシンプルにタッチするだけの非接触カード決済手段。既に欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の数多くの国々で稼働している決済ソリューションである「Tap to Phone」を実装しているが、毎決済ごとのセキュリティー監査など、新たなセキュリティー要件への対応が必要となり、従来の国内決済センターでは必要要件を満たすセンターが存在しないため、自社で専用決済センターを構築することになったとしている。
■M&A総研 <9552> 4,960円 (+260円、+5.5%)
M&A総合研究所 <9552> [東証G]が急反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は5500円に設定した。同社は人工知能(AI)・デジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使したM&A仲介事業を展開。今年6月に東証グロース市場に新規上場している。第3四半期(21年10月-22年6月)の単独営業利益は前年同期比6.2倍の16億8000万円で着地。M&Aアドバイザー(譲渡企業担当者)1人当たり売上高の増加や平均成約期間の短縮化により、高い利益率を維持した。22年9月通期の業績予想は、同利益を12億7100万円から17億4000万円(前期比3.1倍)に上方修正した。同証券では18億円への一段の増額を予想している。M&A市場は今後、更に活発化する見通しであり、同社の快進撃は当分の間続くとみている。
■i3 <4495> 1,668円 (+76円、+4.8%)
アイキューブドシステムズ <4495> [東証G]が大幅反発。29日午前11時ごろ、NTTドコモ(東京都千代田区)が29日から提供するモバイルデバイス管理サービス「あんしんマネージャーNEXT」に「CLOMO MDM」のOEM提供を開始することになったと発表しており、好材料視された。なお、23年6月期業績への影響は軽微としている。
■東海運 <9380> 272円 (+12円、+4.6%)
東海運 <9380> [東証S]が大幅高。29日午後2時ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を199億4700万円から211億8200万円(前年同期比12.2%増)へ、営業利益を2億1400万円から4億2000万円(同44.8%増)へ、純利益を1億7500万円から3億3100万円(同19.8%増)へ上方修正し、あわせて2円としていた中間配当予想を3円に引き上げたことが好感された。海上コンテナや液体輸送を中心に取扱量が計画を上回って推移していることに加えて、 海運事業の全体的な取扱量も堅調に推移していることが要因としている。なお、年間配当予想は6円(前期7円)。
■ヨシムラHD <2884> 479円 (+19円、+4.1%)
ヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]が大幅反発。28日の取引終了後、冷凍米飯製品を製造する細川食品(香川県観音寺市)及び細川フーズ(香川県三豊市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好材料視された。細川食品が持つ高い商品力、良質な野菜を安定して仕入れることのできる調達力、蒸しかき揚げ製造ラインをはじめとした高度な製造技術・製造設備、それらがもたらす安定した事業基盤に魅力を感じ、今回の買収に至ったという。取得価額は11億4500万円。なお、23年2月期以降の業績に与える影響は現在精査中としている。
■ハローズ <2742> 2,937円 (+78円、+2.7%)
ハローズ <2742> [東証P]が反発。28日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)単独決算が、売上高852億1600万円(前年同期比5.4%増)、営業利益43億3000万円(同7.7%増)、純利益29億5500万円(同8.3%増)と増収増益となり、業績堅調を確認できたことが好感された。継続してプライベートブランド商品のシェアアップを行ったほか、5月に岡山県倉敷市の乙島店、6月に広島県尾道市の尾道店及び7月に岡山県倉敷市の羽島店を改装したことが寄与した。また、3月に兵庫県小野市へ小野店及び4月に同県加西市へ加西店を新規出店したことも売り上げアップに貢献した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1660億円(前期比1.6%増)、営業利益87億円(同0.1%増)、純利益59億4000万円(同0.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■ワコム <6727> 709円 (+18円、+2.6%)
ワコム <6727> [東証P]が6日ぶりに反発。28日の取引終了後、ベトナムにおける同社製品の生産管理と品質維持を目的に、全額出資によるベトナム子会社を設立すると発表しており、これが好感された。ベトナムでの生産が増加基調にあることから、安定的な生産の確保と品質の維持を担保するためとしている。会社名は「Wacom Technology Vietnam Corporation」で12月上旬に設立する予定。なお、23年3月期の連結業績予想に与える影響は軽微としている。
■INPEX <1605> 1,366円 (+33円、+2.5%)
INPEX <1605> [東証P]が4日ぶりに反発。そのほか、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]も高かった。28日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日28日比3.65ドル高の1バレル=82.15ドルと上昇。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、米国の原油とガソリンの在庫が減少し需給引き締まりが意識されたことが買い要因となった。また、勢力の強いハリケーン「イアン」が接近しており、メキシコ湾岸での石油生産に影響が出ることも警戒された。
■フューチャー <4722> 1,591円 (+36円、+2.3%)
フューチャー <4722> [東証P]が反発。28日の取引終了後、子会社フューチャーインベストメントを通じて、ゲーム開発などを手掛けるネイロ(東京都新宿区)及びネイロエージェント(同)の全株式を10月5日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、グループ全体として培ってきたITテクノロジーのノウハウをネイロの技術や知見と融合させることで、メタバース市場に向けて積極的にアプローチするのが狙い。取得価額は開示しておらず、22年12月期業績への影響は軽微としている。
■ファストリ <9983> 79,560円 (+1,690円、+2.2%)
ファーストリテイリング <9983> [東証P]が反発。一時3000円を超える上昇をみせるなど上げ足を際立たせた。前日28日は3400円あまりの急落をみせていたが、29日はその買い戻しが利いたようだ。同社株は日経平均寄与度の高い値がさ株として知られるが、28日は日経225先物主導のインデックス売りの影響で大幅安となった。29日は、その反動で日経225先物には高水準のショートカバーが入っており、それに伴うインデックス買いが株価を押し上げた。
■グリムス <3150> 1,572円 (+32円、+2.1%)
グリムス <3150> [東証P]が反発。28日の取引終了後、子会社グリムスパワーが、経済産業省が実施する「令和4年度電気利用効率化促進対策事業(節電プログラム促進事業)」に採択されたと発表しており、これが好材料視された。なお、同件が23年3月期業績に与える影響は軽微としている。
■SBG <9984> 5,031円 (+93円、+1.9%)
ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が6日ぶりに反発。前日28日は全体相場が先物主導の下げに見舞われるなかインデックス売りを浴び、フシ目の5000円大台を終値で下回ったが、一転して29日は買い戻しが顕著となった。28日の米国株市場では主要株価指数が揃って大幅に上昇したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は2%あまり上昇し、NYダウを上昇率で上回った。米ハイテク株に積極投資する同社にとってはポジティブ材料となったようだ。また、同社は28日、自社が発行した外貨建て社債の買い入れを発表、買い入れ額は日本円にして約2500億円分となる。これは負債削減による財務体質改善につながるものとして株価面でプラスに働きやすい。
■マクセル <6810> 1,425円 (+19円、+1.4%)
マクセル <6810> [東証P]が反発。29日、硫化物系固体電解質使用の高容量セラミックパッケージ型全固体電池 の大型化を実現し、従来品比の2倍の容量を持った新製品「PSB401515H」を開発したと発表しており、これが好感された。新製品は、今年7月に発表した高容量セラミックパッケージ型全固体電池(PSB401010H)に採用した、構造とプロセスに関する高エネルギー密度化技術を適用。105℃環境下で10年間使用可能な長寿命特性と高容量を特徴としている。車載機器でのセンシング用途やウェアラブル機器などの多くの分野で高容量化への要望が高まっていることから、容量が2倍になったことにより、より多くの用途・シーンに対応できるようになるとしている。
■コロプラ <3668> 697円 (+8円、+1.2%)
コロプラ <3668> [東証P]が5日続伸。28日の取引終了後、スマートフォン向け新作ゲーム「白猫GOLF」のオープニングムービーを公開し、リリース時期が10月末ごろに決定したと発表しており、これが好感された。「白猫GOLF」は、「白猫プロジェクト NEW WORLD’S」の個性豊かなキャラクターたちがゴルファーとなって登場するゴルフゲームで、リアルなゴルフ体験を追求した白猫シリーズの最新作。同社では、同ゲームについて今年初夏のリリースを予定していたが、クオリティー向上のため延期を発表していた。
■TKP <3479> 2,604円 (+27円、+1.1%)
ティーケーピー <3479> [東証G]が反発。28日の取引終了後、保有する神奈川県葉山町にある宿泊研修施設の土地・建物を譲渡するのに伴い、第3四半期業績に固定資産売却益約9億円を特別利益として計上する見込みと発表しており、これが好感された。経営資源の効率的活用及び財務体質の強化が目的という。なお、23年2月期業績予想への影響は現在精査中としている。
※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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