日経平均株価
始値 26362.21
高値 26479.99(10:36)
安値 26332.05(09:00)
大引け 26446.00(前日比 +270.44 、 +1.03% )
売買高 10億5887万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5894億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、前日の米株高を受けリスク選好
2.米CPI発表前で様子見ムードも個別株への物色意欲は旺盛
3.パウエル議長の講演内容はタカ派的ではなく市場に安堵感
4.先物主導で日経平均は上昇、その後伸び悩むも高値圏推移
5.値上がり銘柄数は1500近くに達し、全体の約8割を占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比186ドル高と反発した。FRBのパウエル議長がこの日の講演で金利政策に言及しなかったため買い安心感につながった。
東京市場では、前日の米株高を受け主力株をはじめ買い優勢の地合いとなった。日経平均株価は買い一巡後はやや伸び悩んだが、2万6000円台半ばで強調展開を続けた。
11日の東京市場は、リスクを取る動きが続いた。前週後半から4連騰だが、日々の上げ幅も徐々に拡大している。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇、12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードが拭えないなかも、買い優勢の流れとなった。この日行われたパウエルFRB議長の講演が、市場が懸念していたようなタカ派的な内容ではなかったことで、買い安心感が広がった。東京市場でも強調展開となった米国株市場を引き継ぎ、幅広く買いが先行。先物主導で日経平均は一時300円あまり上昇する場面もあったが、その後は上値が重かった。ただ、後場は上値を一段と買い進む動きこそ見られなかったものの下値では買い注文が厚く、狭いレンジでの値動きに終始した。個別株は全体の約8割の銘柄が上昇した。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力どころが上値追いを継続、富士通<6702>、HOYA<7741>が高く安川電機<6506>も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。ファーストリテイリング<9983>が上昇したほか任天堂<7974>も値を上げた。日本製鉄<5401>も強い動き。日医工<4541>はストップ高に買われた。三光合成<7888>が急騰、インフォマート<2492>、SREホールディングス<2980>なども値を飛ばした。
半面、エーザイ<4523>が利益確定売りに押され、第一三共<4568>も値を下げた。メルカリ<4385>も軟調。資生堂<4911>が売られたほか、日本航空<9201>も安い。テノ.ホールディングス<7037>が急反落、キユーピー<2809>も大幅に下落した。エスプール<2471>、コーセー<4922>、MonotaRO<3064>などの下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、東エレク <8035>、ソニーG <6758>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約114円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、エーザイ <4523>、資生堂 <4911>、KDDI <9433>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)鉄鋼、(4)石油石炭製品、(5)証券商品先物。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)水産・農林業。
■個別材料株
△JPHD <2749> [東証P]
子育て支援関連の本命格で投資資金の流入加速。
△石垣食 <2901> [東証S]
越境ECにおける化粧品OEM事業の売上高2億円突破。
△アールプラン <2983> [東証G]
上限1.3%の自社株買いを材料視。
△ソフトクリエ <3371> [東証P]
1→2の株式分割実施を材料視。
△アズーム <3496> [東証G]
米ゴールドマンの大量保有を材料視。
△クラウディア <3607> [東証S]
9~11月期営業益が通期計画上回る。
△データアプリ <3848> [東証S]
株式分割と株主優待の発表を好感。
△安川電 <6506> [東証P]
ロボット部門好調で3~11月期最終益21%増。
△アクセル <6730> [東証S]
次世代機種導入で収益成長加速も。
△富士通ゼ <6755> [東証P]
「富士通社長、全株式早期に売却したい考え強調」との報道。
▼キユーピー <2809> [東証P]
原材料高響き23年11月期最終益19%減を計画。
▼東京個別 <4745> [東証P]
23年2月期業績予想の下方修正と株主優待廃止。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)三光合成 <7888>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)ドリームI <4310>、(5)インフォMT <2492>、(6)富士通ゼ <6755>、(7)SREHD <2980>、(8)バリューHR <6078>、(9)MSOL <7033>、(10)わらべ日洋 <2918>。
値下がり率上位10傑は(1)テノ.HD <7037>、(2)キユーピー <2809>、(3)エスプール <2471>、(4)コーセー <4922>、(5)モノタロウ <3064>、(6)リソー教育 <4714>、(7)H2Oリテイ <8242>、(8)寿スピリッツ <2222>、(9)ビックカメラ <3048>、(10)Jフロント <3086>。
【大引け】
日経平均は前日比270.44円(1.03%)高の2万6446.00円。TOPIXは前日比20.37(1.08%)高の1901.25。出来高は概算で10億5887万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1493、値下がり銘柄数は287となった。東証マザーズ指数は747.83ポイント(16.42ポイント高)。
[2023年1月11日]
株探ニュース
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