【↑】日経平均 大引け| 続伸、朝高後軟化も円安が追い風で買い戻し (12月10日)
日経平均株価
始値 39375.49
高値 39465.14(09:06)
安値 39171.69(10:41)
大引け 39367.58(前日比 +207.08 、 +0.53% )
売買高 17億0206万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9325億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、朝高後軟化するも買い直される
2.米株市場は主要株価が揃って下落も、円安が追い風に
3.半導体主力株が買われ、市場センチメント改善に寄与
4.米CPIの発表を控え、様子見ムードで上値が重い場面も
5.値下がり数が値上がり上回り、売買代金4兆円割れ続く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比240ドル安と3日続落した。米CPIの発表を週内に控えハイテク株の一角で利益確定売りが優勢となった。
東京市場では、売り買い交錯のなか、朝高後に日経平均株価が軟化したが、その後は再び買い戻される強調展開となった。
10日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が総じて軟調だったが、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたこともあってリスクを取る動きが優勢となった。取引時間中は中国・上海株などアジア株が総じて堅調な値動きをみせたこともマーケットのセンチメントにプラスに働いた。中国共産党が9日に開催した中央政治局会議で、25年経済政策に関して財政政策の積極化と緩和的な金融政策を行う方針を表明し、これが東京市場でも中国関連株を中心に買いを誘う背景となった。また、半導体関連株が買われたことも地合いを良くした。一方、日本時間11日夜に米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑から上値が押さえられる場面もあった。個別株もプライム市場の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。なお、売買代金は3営業日連続で4兆円台に届かなかった。
個別では、ディスコ<6146>が商いを膨らませ上昇、東京エレクトロン<8035>も上値を追った。トヨタ自動車<7203>、ソニーグループ<6758>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。三井物産<8031>、住友商事<8053>など総合商社が買われ、安川電機<6506>も値を上げた。トプコン<7732>が急騰し値上がり率首位に。学情<2301>も大幅高。日本ペイントホールディングス<4612>、住友ファーマ<4506>などの上げ足も目立った。
半面、売買代金トップのIHI<7013>がやや売りに押され、三菱重工業<7011>も軟調。フジクラ<5803>、任天堂<7974>も利食われた。第一三共<4568>が売りに押され、東京海上ホールディングス<8766>も下値を探った。幸楽苑<7554>が値下がり率トップに売られ、ビューティガレージ<3180>、アイモバイル<6535>、日本ケミコン<6997>なども大きく水準を切り下げた。PKSHA Technology<3993>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ソニーG <6758>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約157円。うち83円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、フジクラ <5803>、第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約47円。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)鉄鋼、(3)電気機器、(4)輸送用機器、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)電気・ガス業、(3)非鉄金属、(4)その他製品、(5)医薬品。
■個別材料株
△麻生フオーム <1730> [東証S]
日特建設 <1929> が完全子会社化目指してTOB。
△学情 <2301> [東証P]
25年10月期は2ケタ営業増益で2円増配を見込む。
△新都HD <2776> [東証S]
AIデータセンター事業でカナダ企業と提携。
△アールプラン <2983> [東証G]
25年1月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△デルタフライ <4598> [東証G]
DFP─10917とVENの臨床試験状況の開示。
△日本ペHD <4612> [東証P]
SMBC日興証券が目標株価1300円に増額修正。
△ワクー <4937> [東証G]
高濃度の成長因子を抽出できる超音波破砕技術の開発に成功。
△ZETA <6031> [東証G]
エスコの商品検索サイト「SAKKEY」に「ZETA SEARCH」を導入。
△トプコン <7732> [東証P]
「非公開化に向けて入札プロセス入り」と報道。
△クオルテック <9165> [東証G]
資本・業務提携先がr-GeO2パワー半導体デバイス実現に前進。
▼Bガレージ <3180> [東証P]
10月中間期業績の計画下振れ着地を嫌気。
▼幸楽苑 <7554> [東証P]
公募増資による希薄化を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)トプコン <7732>、(2)学情 <2301>、(3)Aクリエイト <8798>、(4)日本ペHD <4612>、(5)住友ファーマ <4506>、(6)牧野フ <6135>、(7)Jディスプレ <6740>、(8)レイズネク <6379>、(9)サイゼリヤ <7581>、(10)メディアス <3154>。
値下がり率上位10傑は(1)幸楽苑 <7554>、(2)Bガレージ <3180>、(3)アイモバイル <6535>、(4)サムコ <6387>、(5)日ケミコン <6997>、(6)パークシャ <3993>、(7)コスモス薬品 <3349>、(8)サイボウズ <4776>、(9)フジクラ <5803>、(10)セレス <3696>。
【大引け】
日経平均は前日比207.08円(0.53%)高の3万9367.58円。TOPIXは前日比6.85(0.25%)高の2741.41。出来高は概算で17億0206万株。東証プライムの値上がり銘柄数は702、値下がり銘柄数は874となった。東証グロース250指数は640.47ポイント(2.34ポイント安)。
[2024年12月10日]
株探ニュース
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