日経平均株価
始値 28203.35
高値 28258.91(09:35)
安値 28120.71(11:09)
大引け 28188.15(前日比 +146.67 、 +0.52% )
売買高 11億7975万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8278億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、2万8000円台固めの動きに
2.前週末の欧州株が全面高商状、投資家心理が改善
3.欧米ともに経済指標発表受けインフレ懸念が後退
4.低PBR株への買いが広がり全体相場を支える展開
5.半導体主力株売られるもプライム市場の8割が上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比415ドル高と3日続伸した。米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が鈍化したため、早期の利上げ停止を見込んだ買いが先行した。
週明けの東京市場では、前週末の欧米株全面高を受け、総じて買い優勢の展開となり、日経平均株価は2万8000円台で頑強な値動きとなった。
3日の東京市場は、リスクを取る動きが優勢となった。前週末の欧州株市場では発表されたユーロ圏の経済指標がインフレ鈍化を示唆するものであったことから、主要国をはじめほぼ全面高に買われた。また、米国でもインフレ指標が減速感を示し、金利低下を拠りどころにハイテク株など幅広く買われ、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高となった。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが強気に傾いた。目先スピード警戒感からの利益確定売りや、金融機関の益出し売りも観測されたが、低PBR株などへの買いが全体相場を支える格好に。また、後場に入ると外国為替市場での円安進行も追い風となった。値上がり銘柄数は1400を超え、プライム市場の8割近い銘柄が上昇している。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが強く、商い上位のソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>なども頑強。ファーストリテイリング<9983>が値を上げ、三菱商事<8058>、INPEX<1605>も高い。リブセンス<6054>が値上がり率トップに買われ、マネーフォワード<3994>も値を飛ばした。SREホールディングス<2980>、HEROZ<4382>が急騰、サムコ<6387>の上げ足も目立つ。
半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が安く、キーエンス<6861>、SMC<6273>なども売られた。ダイキン工業<6367>も冴えない。理研計器<7734>は値下がり率の首位。北陸電気工業<6989>が大幅安、アステリア<3853>も売られた。ファイズホールディングス<9325>、タツモ<6266>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、エムスリー <2413>、コナミG <9766>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約111円。うち80円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約100円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、ゴム製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)その他金融業、(4)銀行業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)医薬品、(2)電気機器、(3)機械、(4)化学、(5)空運業。
■個別材料株
△INPEX <1605> [東証P]
OPECプラスの減産受け原油価格が上昇。
△北野建 <1866> [東証S]
40万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△SREHD <2980> [東証P]
23年3月期業績予想を上方修正。
△TKP <3479> [東証G]
23年2月期営業利益予想は計画上振れ。
△UBE <4208> [東証P]
「EV車体向け一体成型の装置開発」との報道。
△フジプレアム <4237> [東証S]
「政府がペロブスカイト型太陽電池の普及支援」との報道。
△デルタフライ <4598> [東証G]
「DFP-10917」の症例登録状況を発表。
△アサヒ陶 <5341> [東証S]
ベトナムDanh Khoi社と業務提携。
△サムコ <6387> [東証P]
次世代パワー半導体関連のニッチトップ企業として存在感。
△シキノHT <6614> [東証S]
パワー半導体シフトで成長性確保。
▼ホクリヨウ <1384> [東証S]
千歳農場で高病原性鳥インフル発生と発表。
▼アスタリスク <6522> [東証G]
23年8月期営業損益予想を一転赤字に下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リブセンス <6054>、(2)SREHD <2980>、(3)マネフォ <3994>、(4)システムサポ <4396>、(5)サムコ <6387>、(6)オロ <3983>、(7)HEROZ <4382>、(8)チェンジHD <3962>、(9)コスモHD <5021>、(10)サクサ <6675>。
値下がり率上位10傑は(1)理計器 <7734>、(2)北電工 <6989>、(3)アステリア <3853>、(4)ファイズHD <9325>、(5)ピアラ <7044>、(6)アドテスト <6857>、(7)レアジョブ <6096>、(8)ギークス <7060>、(9)ディスコ <6146>、(10)RPA <6572>。
【大引け】
日経平均は前日比146.67円(0.52%)高の2万8188.15円。TOPIXは前日比14.18(0.71%)高の2017.68。出来高は概算で11億7975万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1448、値下がり銘柄数は341となった。東証マザーズ指数は762.78ポイント(13.33ポイント高)。
[2023年4月3日]
株探ニュース
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