kabukabumanさんのブログ
過剰流動性によって流れ込んだ投資マネーの行方は？
昨夜のNY市場はQE3縮小が示唆され引けにかけて急落しましたが
それでも意外にレスポンスが低い印象を受けていました。
しかし今日の東京市場を見る限り大幅な円安にも関わらず輸出企業が売られ
主に流動性相場の恩恵を被る不動産・鉱業・機械セクターなどが下げを主導した形になりました。
恐らく中国の景気指標が2ヶ月連続で低迷したことも円安を打ち消す要因になったとは思いますが
今夜のNY市場の前哨戦を連想させる嫌な売られ方であった様な気もします。
さらにTopixcore30がほぼ全滅で、外人の売り圧力が強まったのではないかと少々気掛かりです。
ところで日本市場はアベノミクス相場で外人の買い越し額は10兆円を超えていましたが
株式市場から投資マネーの引き上げが起これば日経平均株価への影響は甚大だと思います。
流動性相場から業績相場へ移行することは誰もが周知の事実ですが
パイが縮小すれば一時的に相場が低迷する恐れがあり
早急にアベノミクスの成果で外資を呼び込むことが急務だと思います。
しかし日本の貿易収支は円安要因を差し引くと事実上11ケ月連続の赤字（およそ1兆円）で
もはや経済構造自体が過去の輸出大国から慢性的な貿易赤字国に変化している訳ですから
夢の様な成長戦略を語るだけでなく
内需拡大策をもっと前面に打ち出す必要があるのではないでしょうか。
因みに先般発表されたアベノミクス最長戦略第三弾に於いても
カジノ法案について触れられなかったのは少々腑に落ちません。
個人的には内需拡大と外貨獲得が同時に実現可能な重要な戦略ですし
法人税を減税するくらいなら、こうした内需拡大策を次々に推し進めて欲しいと思います。
とはいえ、次の大きな国内イベントは参院選であり
政府としては日経平均13000円以上を最低限維持したいというのが本音だと思います。
今日は何とか13000円をキープしましたが、今夜のNYで一波乱起これば
折角忘れかけていた暴落が再び起こらないとも限りません。
暫くは過剰流動性によって株式市場に流れ込んだマネーの行き先を見極めながらの
トレードが要求されそうです。
（追伸）
木曜日の日経平均株価は今日で8連敗となりました。
こうなればキリの良いところで10連敗を目指して欲しいものです。 ｲﾔﾐ(￣(oo)￣)ｲﾔﾐ
kabukabumanさん
こんばんわ
少し落ち着いてきたとはいえ、相変わらずギッコンバッタン相場で、ちょうど富士山のような、登る山ではなく見る山になってしまいました。とはいえ、ファンダで買える株は結構上がっています。
アメリカの金融政策変更で世界的な株安が顕著になり、日本にも影響が出てきましたが、円安方向に動いていますので、何とか暴落は防げそうです。
kabukabumanさんがいわれているように、選挙までは１３,０００円はどうしても維持したいのです。
東京の議員選挙出大体の見通しがつきますので、来週は少し先が見えるようになると思いますが。
今の相場は、需給で動いていると見たほうが分かり易いと思います。
こんばんは！
今日の日経平均は下げたから円安効果が見え難いでしょうが、実際にははっきり現れていますよ。
詳細な分析は私の今夜の日記としてアップしたので良かったらご覧下さい。
機械セクターが下げを主導って、日経平均を言っているなら、ファナックという一銘柄が暴落するだけでそうなるので、他の銘柄が頑張っても相場の下落を主導してしまうのだろうな･･･
専門家って意外とちゃんと見ないで書く傾向にあるように感じます。
yuhsanさん、こんばんは。
確かに今日も山あり谷ありでしたね。
ただNK225の終値が13000円を割らなかったのは
相場が落ち着き始めたことを物語っているのかも知れませんが
先日yuhsanさんが仰っておられた
「どうしても下げたくない力」なるものを感じました。
因みに折角の円安も同じ水準が続くと株価に対するプラス効果が薄れますから
為替以外のサプライズが欲しいところです。
その意味で23日の都議会選挙は大きな意味を持ちそうですね。
Abe Reijiさん、こんばんは。
日記拝見させて頂きました。
確かに円安効果が無いというのはおかしな話で
仰る通り相殺されたと考えるのが正しい判断でしょうね。
ただ気になるのはcore30を見ると明らかに外人が売りスタンスだということです。
つまり急激な円安は彼らが日本市場から資金を引き揚げるための逃げ場作りではないかということ。勿論憶測ですが。
今の時点では何とも言えませんが
この先為替と株価指数が相関するかどうかを見れば分ることなので
暫く観察してみようと考えています。
それから機械セクターが下げを主導したというのは加重平均的な考えで言っています。
仰る様にNK225の寄与度を持ち込むんでしまうと正確な傾向が判断出来ません。
例えば今日でしたら、セクターごとの下落率（2.5%以上下げたセクター）は
不動産、鉱業、その他金融、証券・先物、医薬品、機械の順で機械は6番目ですが
セクターを構成する企業数は機械セクターが圧倒的に多いので
全体に与える影響度は不動産の次に大きいと思います。