東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1300を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、小売と海運を除く31業種が下落し、鉱業、機械、輸送用機器、電気機器の弱さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、7&iHD<3382>、ニトリHD<9843>、KDDI<9433>、ZOZO<3092>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、TDK<6762>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。
足元での急ピッチの上昇に対する過熱感も意識されていたこともあり、利食いの動きは想定内であった。前場の時点では38000円を挟んでの底堅さもみられており、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが窺えた。ただし、後場に入りムードは一変した格好となった。前場では日経平均を支えていたソフトバンクGが下げに転じるなど、インデックスに絡んだ売りが断続的に入ったようである。日経225先物はナイトセッションの安値水準で下げ渋る動きもみられたが、引けにかけて同水準を下放れてきたことから、持ち高調整の売りが強まったようだ。
国内企業の業績はおおむね良好だが、円相場が急激に円高に振れたことが、輸出関連企業を中心に業績不安を招いた面もあっただろう。引き続き値動きの荒い相場展開に対する警戒感はくすぶるだろうが、本日の日経平均は25日線に上値を抑えられるなか、200日線水準まで調整をみせてきた形状である。足もとの急ピッチの上昇に対する反動安は入りやすいところであり、ジャクソンホール会議を控えて持ち高調整の売りが入りやすいところでもある。そのため、押し目狙いのスタンスは継続しておきたいところであろう。
<CS>
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